第81回(令和3年度第6回)廃炉安全監視協議会
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年12月7日更新
第81回(令和3年度第6回)廃炉安全監視協議会
令和3年12月2日(木曜日)、第81回目となる廃炉安全監視協議会を実施しました。
- 日時 令和3年12月2日(木曜日) 10時00分 ~ 12時00分
- 場所 オンライン開催(県庁職員のみ北庁舎2階プレスルーム)
- 議題
・福島第一原子力発電所 2 月13 日福島県沖地震後の総点検について
・令和3 年度第4 回廃炉安全監視協議会( 立入調査) の結果について( 多核種除去設備(ALPS)における高性能容器(HIC)排気フィルタの損傷について)
・陸側遮水壁一部温度上昇について - 報告事項
・多核種除去設備等処理水に関する設備の検討に必要な海域での地質調査等の実施について - 出席者
・専門委員
・関係市町村 担当課長等
・福島県 危機管理部長、原子力対策監、原子力安全対策課長等
・東京電力 磯貝所長等
開催結果の概要
福島第一原子力発電所2月13日福島県沖地震後の総点検について
9月9日開催第3回廃炉安全監視協議会で後日議論することとした、2月13日地震に対する点検結果、原子炉建屋の耐震安全性評価、原子炉格納容器等に関わる長期的な健全性、タンク等の健全性について、東京電力より説明を受けました。
令和3年度第4回廃炉安全監視協議会(立入調査)の結果について
令和3年10月26日に実施した立入調査の結果について事務局より報告しました。
陸側遮水壁一部温度上昇について
(東京電力説明)
- 陸側遮水壁の外側を掘削して調査した結果、軽油タンク基礎付近の浅い部分で凍結していない箇所が存在することを確認した。
- 地下水が陸側遮水壁に卓越して流入していることが原因と推定して、試験的に鋼管を設置して、地下水を止水し原因調査を進める。
多核種除去設備等処理水に関する設備の検討に必要な海域での地質調査等の実施について
(東京電力説明)
磁気探査調査は既に終了しており、調査対象エリアの海底に支障物が無いことを確認した。また、環境整備工事として放水立坑の土留めの設置・掘削等は、12月10日から着手する予定。
議長まとめ
- 原子炉建屋の健全性評価については経年劣化が重要。データの収集とわかりやすい発信をお願いする。PCV下部の水位を下げるに当たっては、デブリの冷却状況に影響与えないように慎重にお願いする。ALPS処理水放出排気フィルタの損傷については、これまで申し上げてきた意見を踏まえて改善策を示していただきたい。
- 遮水壁の機能は維持されているとのことだが、遮水壁は汚染水抑制のための重要な設備であり、引き続きスピード感を持って原因調査に取り組んでいただくとともに、様々な要因を想定しながら、適切に対策するようお願いする。また、汚染水については、中長期ロードマップに基づき、汚染水の発生抑制に取り組むとともに、不断に様々な知見や手法等についても検討し、更なる抑制に取り組んでいただきたい。
- ALPS処理水の放水設備に関しては、事前了解願いが示されていないが、提出された段階で本会議で確認したい。
会議資料
- 次第・配付資料・出席者名簿 [PDFファイル/320KB]
- 資料1 福島第一原子力発電所 2月13日福島県沖地震後の総点検について [PDFファイル/7.24MB]
- 資料2 令和3年度第4回廃炉安全監視協議会の開催結果 [PDFファイル/1.74MB]
- 資料3 陸側遮水壁一部温度上昇について [PDFファイル/6.86MB]
- 資料4 多核種除去設備等処理水に関する設備の検討に必要な海域での地質調査等の実施について [PDFファイル/5.82MB]
議事録
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