第93回(令和5年度第6回)廃炉安全監視協議会
第93回(令和5年度第6回)廃炉安全監視協議会
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日時 令和6年2月20日(火曜日) 10時00分 ~ 11時40分
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場所 福島県庁北庁舎2階「災害対策本部会議室」
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議題
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高温焼却炉建屋からの放射性物質を含む水の漏えいに係る原因と対策
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出席者
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専門委員
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福島県
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関係市町村
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原子力規制庁
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資源エネルギー庁
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東京電力
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開催結果の概要
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令和6年2月7日に、福島第一原子力発電所において、汚染水処理設備が設置されている高温焼却炉建屋東側壁面配管から放射性物質を含む水が建屋外に漏えいする事案が発生したことを受けて、本事案の原因と再発防止対策、汚染拡大防止対策の状況について説明を受けました。
福島県危機管理部長まとめ
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専門委員から、設備面に関して、そもそもドレン弁が必要なのか、水素のベント口を建屋内に移すことになっているが適切なのか等、再発防止対策を検討するに当たり、もう一度考えるべきとの意見があった。また、体制面については、運転操作は運転部門が一元的に担うべきであること、水処理センターの設置については役割をしっかりと議論してほしいこと、マンパワー不足にならないような対策をとること、社員の士官教育を徹底すること、作業員への研修・教育の観点では、思い込みを防ぐダブルチェックや基本動作に関する教育にしっかり取り組むことを求める意見があった。
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今回のトラブルは、昨年発生した身体汚染の再発防止対策が取られる最中、発生しており、県民の皆さんに不安を与えるトラブルが再び繰り返されることは、決してあってはならないことをしっかりと認識すること。そして、トラブルが起こる度に、県民から厳しい目が向けられ、県民へ不安を与えるということを肝に銘じること。
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先日、県から東京電力に対する申し入れを行ったが、廃炉安全監視協議会としても、今回示された再発防止対策を含め、未然防止の観点に立った再発防止を徹底することを求める。また、再発防止対策を他の廃炉作業へも水平展開し、同様のトラブルが再び発生することのないよう、安全管理体制の構築を改めて徹底すること、そして、環境への影響の有無や今回の再発防止対策等について、県民の目線に立ち、正確で分かりやすい情報発信に責任を持って取り組むこと、これらを着実に進めるよう申し入れる。
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東京電力においては、今回のトラブルを、組織としての構造的なトラブルと認識し、安全対策について、全社を挙げて不断の見直しを行うよう強く求める。
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資源エネルギー庁と原子力規制庁においても、今回の様なトラブルが再び発生しないよう、また、廃炉に向けた取組が安全かつ着実に進むよう、東京電力に対する監督・指導の徹底をお願いする。
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県としても、引き続き、廃炉安全監視協議会等において、再発防止対策の状況を厳しく監視していく。
会議資料
議事録
追加質問への回答
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