会津地方15(奥会津):只見日和(ハマナカアイヅ)
雪景色のきれいなローカル線として知られるJR只見線にずっと憧れています。
意外にも、福島県在住でありながら、只見線を乗りつくしたことがありませんでした。
2月22日に、JR東日本の「小さな旅ホリデーパス」利用して、福島県内の「会津若松駅~会津川口駅」の区間を乗車しました。
(2011年の新潟・福島豪雨災害によって代行バスが運航されている「会津川口駅~只見町」の区間に関する関連記事です。)
会津若松駅で乗車すると、すぐさま真っ白な世界が目の前に現れました。
中通りにある福島駅や郡山駅の景色に比べると、全くと言っていいほど異なりますので、それも福島県の魅力のひとつです。
会津柳津駅を過ぎると、雪原地帯の風景から一変、奥会津地域を流れる只見川が広がります。
ご覧になってください。
日本有数の豪雪地帯が育んでくれた、地域を縫うようにそびえ立つ山と渓谷。
列車が進むにつれ、車窓の風景は濃くなっていきます。
これまでは何度か、只見川沿岸の国道252号をドライブしていました。見晴らし良好のスポットから、わざわざ停車して、河川の向こう側から只見線の列車を走る勇姿を眺めることが好きでした。
この光景は、一部の鉄道愛好者から「ロマンチック鉄道」と讃えられるほど、見る者すべての心を掴みました。
やがて、電車は会津川口駅にたどり着きました。
列車に揺られて、心地良く沿線の景色を楽しめましたが、只見線に取り巻く現実は依然厳しいです。
会津川口駅より先は代行バスの運行となっていますが、只見駅~大白川駅(新潟魚沼市)の間、いわゆる「六十里越」の区間はこの日大雪のため、終日運休となっていました。
残念ながら、ここで引き返すしかありませんでした。只見線全線乗りつくしの計画は、まだまだかかりそうです。
只見線は、「オトコの憧れ」だと思います。
白と緑という素朴なツートンカラーのヨロイを身にまとって、不屈な戦士のように、悪天候と闘いながら、今日に至っています。
最後に、福島県の復興ポータルサイト「ふくしま復興ステーション」をご紹介したいと思います。列車の運行状況や、沿線の市町村紹介及び応援のための取り組みを通じて、一人でも多くの方に、只見線の魅力を知って頂ければと思います。
(投稿者:徐)