仮置場の安全管理
仮置場の基本的な安全対策
仮置場の管理・点検
仮置場で除去土壌等が安全に保管されていることを確認するために、敷地境界の空間線量率のモニタリング、地下水のモニタリングを定期的に行い、その結果を記録します。
また、竹等の植物による突き抜けや動物による仮置場施設の損壊が生じていないか、目視により外観上の異常を点検します。
なお、異常が確認された場合には、修繕等の適切な対応をとります。
(1)通常点検
週に1回以上、それぞれの設備を点検し、仮置場の安全性が保たれていることを確認します。
(2)異常気象時点検
台風、豪雨、地震等の異常気象時に、状況の変化がないか確認します。
(3)空間線量率測定
敷地境界の空間線量率のモニタリングを定期的に行い、概ね周辺環境と同程度になることを確認し、その結果を記録します。
週に1回以上測定することを基本とし、大雨や台風があった際は適宜測定を実施します。
空間線量率測定の様子(川俣町提供)
(4)地下水測定
放射性物質が流出していないことを確認するため、仮置場周辺の地下水モニタリングを月に1回以上実施し、その結果を記録します。
(5)浸出水測定
浸出水を集める設備がある仮置場については、月に1回以上の頻度で水がたまっているか確認し、溜まっている場合には水を採取し、放射能濃度を測定します。
浸出水採取の様子(西郷村提供)
(6)温度、ガス濃度測定
腐敗のおそれのある廃棄物について、保管状況に変化があった際は、内部の温度やガス濃度(メタン(CH4)や酸素(O2)、硫化水素(H2S)、一酸化炭素(CO)等)を測定します。
ガス濃度測定の様子(川俣町提供)
(7)環境整備
定期的に草刈りや側溝の堆積物除去等の環境整備を行います。
週1回以上の日常点検 |
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月1回以上の日常点検 |
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異常気象・地震等の緊急点検 |
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立ち入り制限
仮置場では、敷地内に人が立ち入らないように敷地境界に囲いを設けています。
また、除去土壌等の保管場所である旨と緊急時の連絡先を記入した掲示板を設置します。
囲いの例
掲示板の例
動画で見る仮置場の安全管理の様子
動画内容
- 空間線量率(高さ1m)の測定
- 仮置場の状況確認
- 内部温度とガス濃度の測定
- 地下水中の放射能濃度測定
- 浸出水中の放射能濃度測定
作成
福島県
協力
いわき市