仮置場の基本構造
[仮置場の基本構造の例]
仮置場の安全性
除去土壌等は仮置場で、放射線を遮へいしたり、周囲に放射性物質が漏れないようにするなどの安全対策を講じて管理します。
(1)遮へいと隔離
除去土壌等からは放射線が発生するため、保管容器を土壌で覆うこと等によって遮へいを行うことや、柵又は標識を設けることなどの措置によって保管場所の周囲に人がみだりに立ち入らないようにし隔離を適切に行うことにより、これらの放射線による公衆の追加被ばく線量を抑えます。
遮へいする効果について
除去土壌等を厚さ30cmの土で覆うと、約97.5%の放射線を遮へいすることができます。 出典元:「埋設処分における濃度上限値評価のための外部被ばく線量換算係数」 |
隔離する効果について
除去土壌等から離れることで、放射線の影響は減少します。 |
(2)除去土壌等の飛散防止
施設内に除去土壌等を搬入する際に飛散しないように、除去土壌等はあらかじめ口を閉じることのできる袋等に入れ搬入します。また、除去土壌等の搬入後については、覆いや覆土により除去土壌等の飛散を防止します。
(3)雨水等の進入の防止
容器を安全に保管するため遮水シート等で覆います。覆いは台風や大雨でめくれないよう措置をします。なお、遮水シート等は中央側を高くするなど、上に雨水が溜まらないようにします。
(4)除去土壌等の流出防止
除去土壌等及び放射性物質を含む汚水の流出による土壌や公共用水域及び地下水の汚染を防ぐため、必要に応じ、底面に遮水シート等の耐候性・防水性のあるシートを敷くなど、遮水層を設けます。
(5)ガスの充満と温度上昇の防止
取り除いた落ち葉や枝、伐採した枝木や葉など有機物を保管する場合、腐敗による可燃性のガスの発生、温度の上昇、悪臭の発生等の可能性があることから、必要に応じガス抜き等の措置を行います。
なお現場保管についても、除去土壌等が飛散・流出しないように、また周辺の放射線量が上がらないように適切な措置を講じています。