知事記者会見 平成27年1月13日（火）

知事記者会見録

１月１３日(火曜日)10時00分～10時10分
場所：県庁応接室
【質問事項】
１．政府予算について
２．中間貯蔵施設について
３．東京オリンピック・パラリンピックについて
４．福島第一原発事故に伴う営業損害賠償について
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【質問事項】

【記者】
補正予算で再生可能エネルギーが組まれたり、２７年度予算が出てきてですね、政府の予算が出てきた訳ですが、改めて福島県としての見解を知事に教えていただきたいので、よろしくお願いします。

【知事】
まず、２６年度の補正予算の中で、特に再生可能エネルギーについて促進策が上がりました。
また、それと同時に先週の後半ですが、経産大臣と電力関係者が集まって、福島県での特別対策について改めて考え方が示され、本県が再生可能エネルギーをこれから前に進めていく上で非常に重要な内容が含まれておりました。県としてはこの点を高く評価をしております。
また、２７年度の予算におきましても、特に地方財政対策ですが、税収が伸びていく中で地方交付税を一定程度しっかり確保して、全体として一般財源総額が確保されたということは、今後、福島県あるいは市町村が行政運営をしていくに当たって、非常に重要な内容と考えております。この点につきましても、評価をしております。
いずれにしても、こういった形で国の財政というものが見えてきましたので、今後、県においても２７年度の予算編成に本格的に取り組みまして、復興に向けての大事な予算編成をしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

【記者】
中間貯蔵施設についてなのですが、本日、双葉町が全員協議会を予定しておりまして、中間貯蔵施設について、町としての考え方の一定の方向性が示されると予想されます。
それを受けてですね、知事がおっしゃっていた５条件についても、今回の当初予算、補正予算でですね、交付金についても全て盛り込まれる見通しになったので、決断の時が近くなっていると思います。改めて中間貯蔵施設についての対応、見解をお願いいたします。

【知事】
今日、双葉町の方でこれから正にこの全員協議会ですが、そういった形で意思・考え方をどうするかということを整理されますので、まずこの状況を注視していきたいと思います。
県としては、先月の大熊町の意向、そして近々に方向性が出るかと思いますが、双葉町の意向というものをしっかりと踏まえて、環境省と共に５条件の精査・確認を進めて、この中間貯蔵施設の問題について、方向性、しっかりと目途をつけていく時期が近づいてきたと考えております。

【記者】
東京五輪についてお伺いいたします。
先週、舛添知事が改めて予選などの地方開催について、非常に理解を示されたということですが、知事は昨年、舛添知事には本県開催の要請をしておりますけれども、今後の東京五輪の競技誘致に向けた取組についてお伺いしたいと思います。

【知事】
東京五輪はですね、これまで県としてお願いしていること何件かございます。
例えば、事前合宿であったり、あるいは聖火リレーの問題であったり、関連事業等ございますが、それに加えて、先般、この正式な競技そのものを誘致できないかというお話を舛添都知事にさせていただきました。都知事自身は、非常に好意的に前向きにそれを受け止めていただいていると考えております。
今後は、オリンピックの組織委員会の方にも、今、接触を進めておりますし、あと関係の省庁もございます。関係の方々に福島県としての思いをしっかりと伝えて、今後、どういった競技が追加されるかをしっかり注視しながら、きちんと取り組んでいきたいと考えております。

【記者】
原発事故の賠償についてなのですが、東京電力は２月末の商工労働者・商工関係者への賠償について２月打ち切りで、それを１年延長するという新たな方向を示しました。この件については、県としてはどのように対応していくのか、どのように受け止めていらっしゃるのかについてお聞かせください。

【知事】
国、そして東京電力は、昨年末に平成２７年３月以降の営業損害の賠償の考え方について素案を示しました。それに対して、やはり関係者からは不満の声というものが上がっているところでございます。今後、また商工会等の関係団体から意見を聞いた上で、改めて賠償の内容について再検討する方向だと伺っております。
私は、先般、東京電力の会長、社長にお会いした際に改めて県として、この問題を重視していると。そういった不満もある訳ですから、東京電力として丁寧にしっかり対応してほしいというお話はいたしました。
今後とも協議会の活動も通じて、この問題に対応していきたいと考えています。

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