【質問事項】
1 マレーシア・ベトナム訪問について
2 児童虐待件数について
3 福島県民の日について
4 北朝鮮のミサイルへの対応について
5 日照不足について
6 福島市長選挙について
7 夏休みについて
8 地方創生・人口減少対策について
9 聖光学院高校の活躍について
【記者】
明日からマレーシアとベトナムに行かれますが、意気込みを一言お聞かせください。
【知事】
今回のマレーシア、ベトナム訪問を通じてトップセールスとして三つ取り組みたいことがあります。一つ目は県産農産物の輸出拡大、二つ目が福島空港の利用促進、三つ目が福島の現状の発信です。
一つ目の県産農産物ですが、桃、梨、米など、品質が高く、おいしい農産物をマレーシア、ベトナム両国の皆さんに味わっていただけるよう、トップセールスを進めてまいります。二つ目の福島空港の利用促進ですが、ベトナムの航空会社や旅行会社の方々とお会いし、福島空港へのチャーター便を増やす取組を進めていきたいと考えております。
また、両国において、政府関係者など様々な方々とお会いする機会があります。その機会に福島県の正しい現状や未来に向けた取組を積極的に発信する中で、福島の風評を払拭し、福島県が復興に向けて力強く歩んでいる姿をお示ししていきたいと考えております。
【知事】
今回、児童虐待件数が過去最多となっており、この現状を厳しく重く受け止めているところです。警察から児童相談所への通告が徹底されたことに加えて、地域社会における児童虐待への関心が高まっていることも影響していると考えております。引き続き、市町村や警察など関係機関との連携に努めて、子どもたちが安心して健やかに成長できるよう努めてまいります。
【記者】
今、対策の面で連携を密にされていくというお話でしたが、具体的にもう一つアクションを起こすとすればどのようなことが考えられるでしょうか。
【知事】
地域における見守りや関わりの目が手厚いことが何よりも大切です。子どもたちに関わる方々は、例えば教育関係や地域社会、あるいは行政関係機関など、様々な方々がおられます。そういった方々と児童虐待における意識を共有し、相互に連携して、何か事が起こった時に速やかにスムーズに通報、連絡できる体制づくりが何よりも重要だと思います。そのような取組をしっかりと日々つくり上げていくことによって、子どもたちがより安心して暮らせる福島の地域社会を作っていきたいと考えております。
【知事】
8月21日は「福島県民の日」ということで、福島県にとって大切な節目の日となります。今回もそれぞれの地域において、施設の無料開放や行事が行われています。福島県が新たにスタートした一つの区切りの日だということを心に置いていただいて、また、今の福島は復興と地方創生に向けて果敢に様々な課題に取り組んでいますので、そのような思いを県民の皆さんと共有しながら、この8月21日を一つの節目の日として大事にしていきたいと考えています。
【知事】
最近の北朝鮮を巡る情勢は、引き続き極めて厳しい状況にあると受け止めております。最近のこのような北朝鮮の情勢を踏まえまして、先週の17日に国において、弾道ミサイルが発射された場合の対応に関する説明会が行われました。そして翌18日には、国と連携してJアラートの情報伝達訓練を実施するとともに、庁内関係課長会議並びに各地方振興局及び各市町村防災担当者とのテレビ会議を開催して、現時点における情報共有や連絡体制の再確認を行いました。今後とも、現在の緊張した状況を踏まえて、国、市町村、関係機関と密接に連携して、出来る限りの対応を進めてまいります。
【知事】
今般の夏における日照不足は、かなり異例の状態だと受け止めております。まず直接大きな影響を受けるのは農産物です。現在、県の担当部局において、各地方の出先機関と連携しながら、このような日照不足や低温時に、農産物にマイナスの影響が出ないような対応策を講じることができるように取組を進めているところです。併せて、観光関係等でも、この天候の影響が出てまいりますので、福島の観光PRを行いながら、観光客が減らないような対策を講じていくことが重要だと思います。
今週の天候の状況も注視をしながら、特に農産物について、状況に応じて適宜追加的な対策を講じることも必要かと思います。そのような点への配慮もしっかりと対応していきたいと考えております。
【知事】
福島市は、福島県の県庁所在地です。福島県は、浜通り、中通り、会津の3地方合わせた面積が非常に広大な県ですが、この中で福島市は県庁所在地という大切な役割を担っていただいております。特に、来年の春には、中核市に移行するという段階になっており、県都である福島市がしっかりと地域の活性化を進めていただくこと、また、福島県全体が直面している復興や地方創生という課題に、精力的に取り組んでいただくことが重要だと考えております。
【知事】
先週、夏休みを取らせていただきまして、少し体を休めることができました。また明日からマレーシア、ベトナム、その後も土日も含めて、しっかりと仕事をしなければいけないので、充電をさせていただいたところですが、日照不足で夏らしくないというか、寂しいという思いをしたところです。
【記者】
どんなことをしてリフレッシュされたのか、教えていただけますか。
【知事】
県内や近郊に出かけて、自然の中を歩いたりする中で、自分自身の心身のリフレッシュを図ったところですし、家族と触れ合うことも自分自身にとって大切な休息になることを実感したところです。
【知事】
地方創生は言い換えますと人口減少対策という言葉になると思います。この地方創生の問題は、福島県にとって喫緊の課題ですし、一部の大都市を除いた日本全国の問題でもあると思います。特に、福島の場合は、東日本大震災、原発事故という復興の問題も抱えておりますので、地方創生の進展度合い、いわゆる人口減少の進み具合が、他の地域に比べてもより厳しい状況となっているのが現状だと思います。そのような中で、例えば市町村や県、各自治体が地方創生に取り組む時に大切なものは三つあります。一つは権限、二つ目が財源、そして最後は人材です。やはりこの三つが揃わないと、本当の意味で効果があって成果が出る地方創生策は、進めていくことが難しいところです。
地方分権を全国的に進めて、各自治体に権限を下ろして、それとセットで財源を落とし込んでいこうという議論は、昭和の時代から継続して行われていますが、それはまだ道半ばと私は受け止めております。先般、岩手で行われた全国知事会議でも、この地方分権の議論を各知事と共に進めていますが、今後とも国に対して、このような訴えをしっかりと行い、一つ一つの課題を解決していく必要があると思います。
一方で、大切なこと、本質は人材だと思います。実際に各地域を担っているのは、その地域に住んでおられる人々です。このような方々が古里への熱い思いを持って、「何かやろう」、「この地域を元気にしよう」と取り組まれることが一番重要だと思います。もちろん権限や財源とセットで人材が動くことがベストですが、今の状況の中でも、私たちにできることは必ずあります。「何々がないからできない」と言うのではなく、今ある状況の中でやってみる、その上で、何かネックになることがあれば、「ここまで頑張っているが、こういう権限の問題や財源の問題があり、どうしても一歩前に進むことができない。ここを突破したい。」と具体的な訴え掛けをしていくことが、中央に対する訴えの根本になると思います。何々がないからできないというのではなく、まず実際に挑戦をしてみる。そして、挑戦しようという熱い人材を各地域で育てていくことが何よりも大切だと思います。
現在、浜通り、中通り、会津を含めた本県には、残念ながらたくさんの課題があります。しかし、逆に課題があるから、その課題を解決したいと動き出している方がたくさんおられます。私は、なるべくそのような方々と実際にお会いし、すばらしい取組を聞いて、「いいね」と激励するとともに、県としてのバックアップを出来るだけするようにしています。そのような方々になるべくスポット当てて、多くの方に知っていただけるような情報発信をしていますが、それを続けていく中で、必ず地方創生はできると思いますし、また中央に対して「これが困っている」という訴え掛けもより説得力を増すと考えています。
【知事】
今年の夏の甲子園、福島県代表の聖光学院の各選手がすばらしい活躍をしてくれました。一回戦、二回戦と、選手が躍動して、最後までぎりぎり競って勝利をもぎ取る、この活躍を見て心を熱くして勇気、感動をもらった県民の方々がたくさんおられると思います。残念ながら、三回戦で結果としては敗退してしまいましたが、本当に最後までいい勝負をされましたし、またその相手チームが今も頑張って活躍してくれている姿を見ると、福島の高校野球のレベルが年々上がり、特に聖光学院を軸に県全体のレベルが上がってきたと感じています。
県大会を見ましても、いわき光洋高校が最後まで頑張り、聖光学院を脅かしました。一強がある中で、他の高校も頑張ってレベルが上がっていく、そのお互いに夢に向かって努力している姿が、県民の皆さんの気持ちや心を打つことを改めて感じております。
聖光学院の皆さんは、これから福島に戻ってこられます。もちろん悔しさもあると思いますが、胸を張って帰ってきていただきたいと思いますし、今日、明日からまた次に向かっての戦いが始まっています。聖光学院を始め、他の高校の野球部の皆さん、また、他の競技、文化部も含めて、今年の南東北の総体でも活躍してくれましたが、高校生の躍動する姿をこれからも応援していきたいと考えています。
(終了)
【問合せ先】
1 マレーシア・ベトナム訪問について
⇒ 観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-7296
⇒ 観光交流局空港交流課 電話024-521-2987
⇒ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
2 児童虐待件数について
⇒ こども未来局児童家庭課電話024-521-8665
3 福島県民の日について
⇒ 文化スポーツ局文化振興課 電話024-521-7179
4 北朝鮮のミサイルへの対応について
⇒ 危機管理部危機管理課 電話024-521-7619
5 日照不足について
⇒ 農林水産部農業振興課 電話024-521-7337
⇒ 観光交流局観光交流課 電話024-521-7286
6 福島市長選挙について
7 夏休みについて
8 地方創生・人口減少対策について
⇒ 企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-2309
9 聖光学院高校の活躍について
⇒ 教育庁健康教育課 電話024-521-7777