■日時 平成29年11月13日(月)10:00~10:10
■会場 応接室
【質問事項】
1 EUでの輸入規制緩和の決定について
2 米の全量全袋検査の今後の方向性について
【記者】
土曜日にEUにおいて、米などの福島県産の輸入規制が解除になりました。このことに関しての受け止めと、これを受けて今後どのようなことに取り組むのかお伺いします。
【知事】
先週10日にEUが輸入規制緩和を決定しました。EUの輸入規制緩和は、科学的な根拠に基づき、福島県産農林水産物の安全性を正しく御理解いただいた結果であり、大変喜ばしいことと考えております。
9月には、私が国に対して、EUへの働き掛けを緊急要望いたしました。国がこれを真摯に受け止め、積極的に対応していただきました。特に、安倍内閣総理大臣、菅官房長官、斎藤農林水産大臣、河野外務大臣の四者を始め、関係省庁の皆さんが真摯に対応していただいた結果であると、心から敬意と感謝の意を表します。これを契機にして、国内外の風評払拭が促進されるとともに、福島県産の農林水産物の輸入規制緩和につながっていくものと期待しております。
海外での更なる輸入規制緩和と輸出拡大に向けて、福島県としても引き続き、県産農林水産物の安全性はもとより、おいしさやその魅力の発信と販売促進活動に取り組んでまいります。
【記者】
EUの輸入規制解除を巡っては、ヨーロッパ議会が安全性への疑問が残るとして再検討した経緯もあります。ヨーロッパで根強く残ると思われる風評をどのように払拭していくかという課題が残ると思いますが、今後どのような取組をしていくのかお伺いします。
【知事】
今回のEUにおける輸入規制緩和は、風評払拭に向けた大切な一歩になります。ただ、御指摘がありましたとおり、一部では福島県産への懸念や心配が残っているのも事実ですし、EU以外において、いまだ輸入規制を継続している国があることも現実です。福島県としては、そのような国々に対し、様々な機会を通じて、どのように県産農産物の安全性を確保する努力を続けているか、また、モニタリングを継続していることで、どのようなデータを科学的に示すことができるかを率直に訴えていきたいと思います。
また、併せて、これは福島県だけの問題ではなく、近隣県も含めて、オールジャパンの問題ですので、政府や関係機関と連携して、粘り強く風評払拭を訴えていきたいと考えています。
【記者】
米の全量全袋検査についての議論が行われております。アンケートの結果なども出てきているようですが、知事は、現時点では、どの方向に向かうべきとお考えなのか、また、そもそも今回の議論を始める契機となったのは何だったのかをお伺いします。
【知事】
先週、開催しました米の全量全袋検査の今後の方向性に係る検討会において、「科学的な知見や費用対効果の面から、より効率的な検査に見直すべき」という意見や、「避難指示があった区域などは別の枠組みで考えるべき」という意見が出されたところです。これまで行ってきた多くの方々への意見聴取の結果や、今回の検討会での意見等も踏まえ、今後、更に検討を進めてまいります。
まだ、現段階では、どちらということではなく、しっかりと丁寧に検討を深めていきたいと考えております。
(終了)
【問合せ先】
1 EUでの輸入規制緩和の決定について
→ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
2 米の全量全袋検査の今後の方向性について
→ 農林水産部水田畑作課 電話024-521-7359