■日時 平成30年6月12日(火)10:00~10:15
■会場 応接室
【発表事項】
「ふくしま植樹祭」の開催について
【質問事項】
1 ふくしま植樹祭について
2 行幸啓について
3 福島第二原子力発電所(2F)の廃炉について
先日、行われました「第69回全国植樹祭ふくしま2018」の開催理念を引き継ぐ「ふくしま植樹祭」の開催を決定いたしましたので、発表いたします。
この植樹祭は、ふるさと再生への思いを込めた植樹活動を行い、未来へつなぐ希望の森林(もり)づくりを加速することを目的として、第1回大会を今年の11月4日に南相馬市鹿島区の海岸防災林において開催いたします。
また、福島県の復興を応援するため、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが参加されます。海老蔵さんには、地球環境問題のための植樹プロジェクトに取り組んでおられることがきっかけで、本県の森林(もり)づくりをお手伝いいただくことになりました。県内外から多くの方々に、来て、見て、実感していただくとともに、復興に向けて力強く歩み続ける福島の元気な姿を広く発信し、福島への応援と共感の輪を全国に広げてまいります。
【記者】
ふくしま植樹祭について、11月4日という時期の選定と会場の北海老地区を選んだ理由をお伺いします。
【知事】
全国植樹祭の理念、あるいは活動が一過性であってはなりません。今後、この活動を継続的に行っていくことが大切だと考えております。そこで、福島県独自の第1回植樹祭を今年中に開催し、そして今後継続していこうという思いを関係の皆さんと共有するため、11月という時期を決定しております。また、候補地としては、今後、様々な地域の選定があろうかと思いますが、今回、津波被害を受けた地である南相馬市で全国植樹祭が開催されたという流れの中で、第1回は南相馬市の鹿島区において行うことを一つのアイデアとして考えております。
【記者】
津波被災地で開催ということですが、第2回、第3回と回を重ねることで、中通りや浜通り、会津地方にも広げるという考えはありますか。
【知事】
今後の具体的な内容は検討しておりません。全国植樹祭を開催した今年に第1回をスタートし、今後、どういった形で福島県全体での展開をしたらいいのかも含めて考えていきたいと思っております。今回、全国植樹祭は南相馬市で開催しましたが、サテライトでの開催や、皆さんにパブリックビューイングで見ていただくという取組も全県的に展開しております。福島県全体で、緑の森林(もり)づくりや植樹活動を進めていくということが基本理念だと考えています。
【記者】
行幸啓についてお伺いします。昨日、相馬市役所で昼食会がありましたが、その際の両陛下の御様子や県産品に対するお言葉があったら教えていただけますでしょうか。
【知事】
昨日、相馬市役所で、天皇皇后両陛下と昼食会を開催いたしました。その際、相馬市長が、地震、津波、原発事故の複合災害を受けた相馬市における緊急対応や、その後の様々な御苦労について具体的にお話しされ、両陛下がその話を真剣に聞かれておりました。また、平成23年の5月に、両陛下が相馬市を訪問され、相馬市長の言葉を借りますと、「一番苦労していた、一番辛かった時に両陛下に来ていただいて、市民を元気付けていただき、また私にもパワーを与えていただいたことが、その後の復興に向かって歩み続ける原動力になった」と感謝の言葉を述べておられました。
併せて、相馬市での昼食会ということもあり、海の幸が出されて、常磐もののお話や、海産物については試験操業から始まり徐々に回復してきているが、震災前の状況に比べるとまだまだ届いていないといった説明がなされたところです。
【記者】
知事就任から3年7か月が経過し、公約の一つに県内原発の全基廃炉を掲げていたように記憶しているのですが、現在のところ東電は2F廃炉を明言せず、道筋が見えているとは言えない状況だと思います。当然ながら、公約であればある程度重いものだと思いますし、まだ任期が残っておりますが、現時点では実現できてないという点について、どのようにお考えでしょうか。
【知事】
福島第二原発を含め、県内10基の原発の全基廃炉は福島県民の強い思いです。県民の皆さんは、2011年3月に過酷な原発事故を直接体験しました。そして、原発事故は過去形ではなく、残念ながら現在進行形でもあります。この原発事故を二度と起こしてはいけない、二度と味わいたくない、その思いが全基廃炉の一番の基軸にあると私は考えております。
知事に就任してから、国、東京電力に対して、幾度も全基廃炉について求めてまいりました。先般、政府予算対策の中でも、官房長官、経済産業大臣等に対し、2Fの廃炉を要請しているところです。現時点では、そういった方向性が出ておりませんが、私はこれからも、粘り強くこの案件を国、東京電力に強く要請してまいります。
【記者】
一期目の任期中で2Fの廃炉に向けて、何らかの道筋を付ける考えはありますでしょうか。
【知事】
知事として、私が県民の思いを背負っております。県民の強い思いを自分自身の真ん中に据えて、当事者である国と東京電力に対して言うべきことを言っていく、この思いを貫いてまいります。
【問合せ先】
1 ふくしま植樹祭について
⇒ 農林水産部森林保全課 電話024-521-7861
2 行幸啓について
⇒ 農林水産部全国植樹祭推進室 電話024-521-8659
3 福島第二原子力発電所(2F)の廃炉について
⇒ 企画調整部エネルギー課 電話024-521-7116