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知事記者会見 平成30年7月30日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年8月1日更新

知事定例記者会見

■日時 平成30年7月30日(月)10:00~10:15
■会場 応接室

【発表事項】
西田敏行さんに対する福島県県民栄誉賞授与について

【質問事項】
1 西田敏行さんに対する福島県県民栄誉賞授与について
2 公立学校へのエアコン設置について
3 Jヴィレッジの再始動について
4 東京五輪について

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【発表事項】

西田敏行さんに対する福島県県民栄誉賞授与について

 このたび、本県出身の俳優西田敏行さんに対し、福島県県民栄誉賞を授与することといたしましたので発表いたします。県民栄誉賞については、広く県民に敬愛され、明るい希望と活力を与えることに顕著な功績があった方に対して、その栄誉をたたえ、顕彰することとしております。
 西田敏行さんは、長年にわたり、数多くの映画やドラマに出演されているほか、歌手やテレビ番組の名司会者として、現在も第一線で活躍を続けられており、去る4月29日には旭日小綬章を受章されました。さらに、震災前から、しゃくなげ大使として活動され、震災後は、本県産農産物の販売や、県のPR動画にも御出演いただくなど、様々な形で、県民を励ましていただいているところであります。
 以上の功績から、県民栄誉賞を授与することといたしました。表彰式は9月17日に、郡山市で開催いたします。多くの県民の皆さんに御参加いただければと考えております。

【質問事項】

1 西田敏行さんに対する福島県県民栄誉賞授与について

【記者】
 西田さんに県民栄誉賞を贈ることで、今後、福島県の復興・創生のために、どういった活躍をして欲しいか、期待の思いをお伺いします。

【知事】
 西田敏行さんがテレビや映画、あるいはアーティストとして活躍されていることが、福島県民の誇りにつながっています。特に西田さんのあの笑顔が私たちに元気、勇気を与えてくれています。これからも一層活躍されることが私たちの希望になると考えています。
 また、「MIRAI2061」のように、福島県の施策にお力添えいただくことも非常に大きな力になっております。このPR動画は国内外で非常に評判が良く、多くの方に御覧いただいていますが、西田敏行さんが演じるおじいちゃんの魅力が皆さんにダイレクトに伝わっているからだと思います。これからも県の様々な施策において、西田さんのお力を頂きながら、福島県の活力や風評払拭につなげていければと考えております。

【記者】
 このタイミングで贈るのは、先日の叙勲受章が関係しているのでしょうか。

【知事】
 西田敏行さんには、以前からその御功績に対して県民栄誉賞の表彰を検討しておりました。今お話がありましたとおり、4月29日に旭日小綬章を受章されて、そして今回、お忙しい中での西田さんのスケジュールの調整がついたことから、表彰式を開催して県民栄誉賞をお贈りすることにいたしました。

【記者】
 西田敏行さんへの県民栄誉賞は以前から検討されていたとお話がありましたが、いつ頃からでしょうか、震災後に検討されたのでしょうか。

【知事】
 西田さんの御活躍は非常に目覚ましいものがありましたので、震災前からどこかでという思いはございました。ただ、タイミングというものがありますし、相手方の御都合等もあります。また、2011年の震災もありましたので、結果として、今回のタイミングになったということです。

【記者】
 西田敏行さんは、多くの映画に出演されたり、歌手としての活動や、大阪ではテレビの司会者など、いろいろと活躍されていますが、知事の中で一番印象に残っている、活躍されている姿を教えてください。

【知事】
 西田さんは日ごろからテレビ、映画等で拝見する機会多いので、選ぶのは中々難しいのですが、やはり、釣りバカ日誌でハマちゃんとして大活躍されている姿、そして、しばらく前になりますが、「もしもピアノが弾けたなら」をピアノの伴奏に合わせて、西田さんが真剣に歌っている姿が私の頭の中に浮かんでまいります。

2 公立学校へのエアコン設置について

【記者】
 文部科学省が去年、全国の各学校のエアコンの設置率についてまとめています。最新のデータでも去年のものになりますが、そのデータを見ますと、県内の小中学校が54%、高校が33%、特別支援学校が47%と、高校と特別支援学校については全国よりも低い数字になっています。全国より低い設置率になっている自治体では、その学校に対するエアコン設置の支援や財政支援を検討する動きも出ています。福島県では高校が低く、この場合、県が主体になると思いますが、高校や小中学校への今後の対応について、考えをお伺いします。

【知事】
 小中学校あるいは高校の設置者は、市町村、県になります。公立学校の冷房の在り方については、それぞれの設置者がこれまで真摯に取り組んでいるところです。一方で、今年の夏のこの猛暑を踏まえ、政府においても、エアコンの設置に対して積極的に財源確保、予算確保も含めて対応していきたいという話をされています。こういった状況の中で、設置者である県や市町村がこの猛暑の状況を踏まえて、今後どうするかの検討を重ねていきたいと思います。

3 Jヴィレッジの再始動について

【記者】
 Jヴィレッジが再始動しました。知事は式典に出席されていましたが、どのように感じられましたでしょうか。

【知事】
 7月28日、Jヴィレッジが再始動いたしました。記念式典には日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃殿下をお迎えするとともに、吉野復興大臣、日本サッカー協会の田嶋会長、そしてアルゼンチン大使など、多くの方々に御臨席を頂いた中で、Jヴィレッジの再スタートを切ることができたことを大変うれしく思います。高円宮妃殿下が御言葉を述べられている際、私もこの再始動までの道のりを思い返して胸が熱くなりました。Jヴィレッジが再始動することができたのも関係の皆さんの温かい御支援、御協力の賜であり、改めて感謝を申し上げます。
 今後、この国内屈指の施設をいかし、Jヴィレッジが地域の中核的な施設として、スポーツの振興はもとより、交流人口の拡大や、双葉地方を始めとする浜通り、そして福島県全体の活性化に寄与するよう取り組むとともに、力強く復興する福島の姿を国内外に向けて積極的に発信していきたいと思います。

4 東京五輪について

【記者】
 今日、オリパラ組織委員会の理事会による視察があり、知事も意見交換会に出席されますが、東京五輪まで2年を切り、聖火リレーや競技日程についても決定してきております。今後の課題についてどのように取り組むのか改めてお伺いします。

【知事】
 今月、三つの朗報がありました。まず聖火リレーのグランドスタートが福島の地となったこと。二つ目は、野球・ソフトボールの開幕戦が福島で開催されることとなり、特に、ソフトボールは東京オリンピック全体の一番初めの競技となりました。三つ目は今日、組織委員会の理事会がJヴィレッジで開催されます。この三つの朗報は、東京オリンピック・パラリンピックが復興五輪として、しっかりと役割を果たしていくとの思いを明確に示していただいたものと受け止めております。
 その上で、これからの2年間、大切な課題が二つあります。一つ目は、福島県は、聖火リレーや野球・ソフトボールの開幕戦の開催という重要な役割を担っております。この2年間には、大切なそれぞれのイベントが、安全かつ安心に、そして笑顔の中で行われるよう、対応すべき問題が山積しています。例えば、暑さ対策、輸送の問題、ボランティアの対応、そして、県営あづま球場の整備、こういった問題一つ一つに関係の皆さんと力を合わせて取り組んでいきたいと考えております。
 もう一つの大切な課題は、この2年間で福島県の復興再生をしっかりと前に進めることです。2020年に多くの県民の皆さんが笑顔で、東京オリンピック・パラリンピックを応援することができるようにするためにも、福島の復興再生を前進させる、特に避難区域や避難指示が解除された区域における復興を一つ一つ形にしていくことだと考えております。
 こういった二つの大切な課題をこの2年間の中でどこまで進めていくことができるのかが福島県にとって大事な役割だと考えております。

【記者】
 2年後の東京五輪に向けて、今後、ボランティアを募集されると思いますが、今の時点で、募集の開始時期や規模などの概要が分かっていれば教えてください。

【知事】
 現在、ボランティアの力がどういった形で必要なのか、いつからいつまで、どれくらいの人数が必要となるかを実務的に精査しているところです。これらをある程度の段階で早めに出して、皆さんに準備していただくことが重要だと思いますので、今日の時点ではまだ具体的にお話ができませんが、そういった実務的な検討を早めに進めていきたいと思います。

【記者】
 オリンピックの聖火リレーについて、岩手県や宮城県の知事が沿岸を走ったらいいのではないかと記者会見で話をしているようです。以前にもお話しされているかと思いますが、福島の場合、沿岸を走るという案についてどのように考えておられますか。

【知事】
 福島県の聖火リレーの具体的なルートについては、来月8月に設置いたします実行委員会の中でしっかりと詰めていきたいと考えております。その際、大切なことは、今回は復興五輪という位置付けがあり、その中で福島がグランドスタートの地に選ばれているということです。また、福島県内には、避難指示が出された12市町村がございます。これまでの日本の歴史の中でも、そういった位置付けをされた市町村はなかった。この避難指示が出された12市町村から、聖火リレーのルートに入れて欲しいという具体的な要望も頂いております。
 こういったことを頭に置きながら、来月以降の実行委員会での検討をしっかりと進めていきたいと思います。

(終了)

【問合せ先】
1 西田敏行さんに対する福島県県民栄誉賞授与について
⇒ 総務部秘書課 電話024-521-7009

2 公立学校へのエアコン設置について
⇒ 教育庁財務課 電話024-521-7754

3 Jヴィレッジの再始動について
⇒ 企画調整部エネルギー課 電話024-521-7116

4 東京五輪について
⇒ 文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-7312

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