ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 平成30年度 > 知事記者会見 平成30年8月20日(月)

知事記者会見 平成30年8月20日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年8月23日更新

知事定例記者会見

■日時 平成30年8月20日(月)10:00~10:10
■会場 応接室

【質問事項】
1 トリチウム水における放射性物質等の残留について
2 降水量が少ないことについて
3 福島市施設のモニュメント像について

 知事定例記者会見動画を再生する

【質問事項】

1 トリチウム水における放射性物質等の残留について

【記者】
 御承知かと思いますが、第一原発の汚染水を処理した後の水にトリチウム以外の複数の放射性物質が残留しているという報道がありました。このトリチウム水を今後どうするかという対応を巡る議論への影響もあるかと思いますが、知事はどうお考えでしょうか。

【知事】
 そうした報道を拝見しております。現在保管されているトリチウム水の状況は非常に重要です。トリチウム水の今後の取扱いについては、現在、国において、社会的な影響も踏まえた議論がなされているところであり、今月末には広く国民から意見を聴く公聴会が開催されます。国及び東京電力においては、こうした現在のトリチウム水の状況というデータも含めて、環境や風評への影響などを国民や県民に丁寧に説明し、慎重に議論を進めていただきたいと考えております。

【記者】
 今月末にトリチウム水の処理を巡る公聴会が行われますが、知事としては、この会合においてどのような議論を行って欲しいと期待されていますか。

【知事】
 こうした公聴会は、様々な方々の意見を丁寧に伺う大切な機会だと思います。そういった方々の意見を国、東京電力がしっかりと聞いて、慎重に検討を進めていくことが何よりも重要であると考えております。

【記者】
 規制委員会の委員長は海洋放出が唯一の手段であると話しており、だんだんとそういう方向性ができているのかと思われますが、知事としては海洋放出についてどのように考えていますか。

【知事】
 科学的なデータももちろん重要ですが、一方で、社会的な影響、特に風評の問題をどのように勘案していくか、あるいは対応していくかが、福島県全体にとって重要であると考えております。あの震災と原発事故から7年5か月が経過しておりますが、我々は依然として、風評に苦しめられております。例えば、海外では福島県産の農産物等に輸入規制をかけている国がまだ20数か国に及ぶのが現実です。こういった社会的影響への対応が一つの重要な側面でもありますので、国及び東京電力に対しては、環境や風評への影響などについて、しっかりと議論を進めて、丁寧に説明し、慎重に対応していくことを求めてまいりたいと考えております。

【記者】
 トリチウム水については、今のところ他でも海洋放出しているので問題ないという言い方をしてきましたが、今回のように他の放射性物質も含まれてということになれば変わってくると思います。そのことについてはどのように考えていますか。

【知事】
 今日の報道にあるようなトリチウム水の現状をしっかりと把握した上で対外的な説明を行っていくことが重要です。そして、先ほど申し上げたとおり、トリチウム水の取扱いについて慎重に議論を進めていくことが何よりも重要であると考えております。

2 降水量が少ないことについて

【記者】
 現在、農業関係ダムの渇水状況がかなり厳しく、今日は日中ダムの取水制限が行われ、今後のダムの見通しもかなり厳しいところがあります。今後の対策として何か手を打たれる考えはありますか。

【知事】
 中通り及び会津の一部において、8月の平年降水量を下回る厳しい状況が続いております。少雨の影響を受けている中通り、会津の一部のダムでは、放流量の調節等を実施しながら、必要な水量の確保に努めております。また、農作物等への被害を軽減するために、水を揚げる機械の購入や井戸の掘削などに要する経費を補助することといたしました。
 引き続き、関係機関と連携しながら情報収集を行い、渇水の影響に的確に対応してまいります。

【記者】
 少雨への影響について、住民や農家の方々へ知事からの呼び掛けなどがありましたらお伺いいたします。

【知事】
 現在、県内の一部の地域、中通り及び会津等において渇水が非常に厳しい状況になっております。一般家庭の皆さんには、節水を心がけていただくことをお願いできればと思います。また、地域によって状況が異なりますが、JAや市町村、県等の関係機関において、この少雨に対してどういった対策が効果的かを連携して、出来る限りこの影響が緩和できるようにしていきたいと思いますので、農家の皆さんには、事前に御相談いただければと思います。

3 福島市施設のモニュメント像について

【記者】
 福島駅前近くに「サン・チャイルド」の像が立っており、これについてネット上で批判など、賛否両論がありますが、この像について知事はどのように感じていらっしゃいますか。また、以前は大阪にあったらしく、その時は特に問題になってはいなかったようですが、福島に置くとハレーションが出てきています。風評被害と戦っている地域であり、市長は風化対策とコメントしていますが、中々難しい部分はあると思います。他の自治体であったとしても同様のことは有り得ると思いますが、このことについてどのように感じていらっしゃいますか。

【知事】
 福島市の「こむこむ」の前に設置されたモニュメントに対して、様々な御意見が出ており、福島市において今後の取扱いを検討していくと伺っております。県としては、正確な情報発信や知識の普及など、引き続き、放射線に関するリスクコミュニケーションに力を入れていきたいと考えております。
 また、後段の質問について、原子力災害に対する受け止め方、個人の捉え方は非常に幅があり、何か正解があるというわけではありません。私が、これまで経験しておりますのは、例えば数年前ですが、観光関係でたくさんのお客さんに来ていただきたいということで、「福島県は大丈夫ですよ、元気ですよ」という話をしたところ、避難されている方々や悩んでおられる方々から、そういったことを積極的に言うのはどうなんだというお叱りを頂いたこともあります。やはり、様々な受け止め方があり、それぞれがそれぞれの思いで悩み、そしてお考えがありますので、そういったことを常に留意しながら、どうやって施策を講じていくかに意を用いているところです。

(終了)

【問合せ先】
1 トリチウム水における放射性物質等の残留について
⇒ 危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-8054

2 降水量が少ないことについて
⇒ 企画調整部土地・水調整課 電話024-521-7808
⇒ 農林水産部農業振興課 電話024-521-7337
⇒ 農林水産部農地管理課 電話024-521-7409

3 福島市施設のモニュメント像について
⇒ 総務部広報課 電話024-521-7124

ご意見お聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

※1 いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
※2 ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。