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知事記者会見 平成30年12月3日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年12月5日更新

知事定例記者会見

■日時 平成30年12月3日(月)10:00~10:20
■会場 応接室

【発表事項】
1 香港における「ふくしまの今」発信事業について

【質問事項】
1 香港における「ふくしまの今」発信事業について
2 台湾の住民投票を巡るWTO提訴の動きについて
3 ニューヨーク「ふくしまの酒」アンテナショップの開店について
4 全日本総合バドミントン選手権大会の優勝について
5 東京五輪 猪苗代町とガーナ共和国との事前合宿の協定締結について
6 30歳の大同窓会「ふくしま0次会」について
7 広島県知事による福島県訪問について
8 鈴木副知事の評価について

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【発表事項】

1 平成30年度香港における「ふくしまの今」発信事業について

 来月の24日から26日にかけて、香港を訪問しますので発表いたします。
 香港は、震災前、本県輸出量の約8割を占めておりましたが、現在も県産の野菜・果物等の輸入停止が継続しているなど、原発事故による風評の影響が根強く残っております。
 このため、私自身、福島県の復興の姿や現状を丁寧にお伝えし、粘り強く働き掛けていくことが重要であると考え、このたび、訪問することといたしました。
 具体的には、香港政府を訪問し、震災後に頂いた多くの御支援に対する感謝の思いと、本県に対する理解を更に深めていただけるよう、復興の状況や農林水産物の安全性をお伝えしてまいります。
 また、香港の現地メディアを対象にしたセミナーを開催し、本県における食の安全・安心の取組や県産農林水産物の魅力 などを発信してまいります。
 今回の香港への訪問を通じて、県産農林水産物の風評払拭や福島への理解促進が図られるよう努めてまいります。

【質問事項】

1 香港における「ふくしまの今」発信事業について

【記者】
 香港の件ですけれども、輸入停止をしている国・地域はいくつかあると思います。今回、香港を選んだねらいと、この訪問を通じてどういった結果を出したいのかという意気込みを教えてください。

【知事】
 香港においては、今年の7月に、福島県を除く4県産の輸入規制が緩和されました。残念ながら、現在、野菜や果物等の輸入停止措置が残っているのは福島県だけとなっております。私自身、積極的に行動する姿勢が重要であり、相手側の理解を深めることができればと考えております。あらゆる機会を捉えて、福島県の現状を発信していくことで、一人でも多くの方に福島に対するイメージを変えていただけるよう、努力を重ねていきたいと思います。

【記者】
 輸入停止になっている国・地域においては、いわゆる政治的な問題であったり、いろいろな状況があって停止になっているところがあると思いますが、香港に関しては、どういう理由、どういったところが強くて現状、風評が残っていると知事はお考えでしょうか。

【知事】
 現在、25の国・地域でこういった輸入規制が残っております。それぞれの国・地域における政治的な状況については、福島県としての分析は難しい部分があります。その上で、この数年間、政府、特に外務省、農林水産省等も含め、あるいは総理、官房長官も含めて、各国の首脳等と会われたときに、直接働き掛けをしていただいているところであります。政治的な状況分析というものは、国、政府にしっかり対応していただくとして、やはり県としてできることは、今の福島の正確な姿を各国、あるいは地域に丁寧に伝えていくことかと思います。
 これまでも、例えば東京において、各国・地域の大使に、私から直接、発信するということも行いました。あるいは、大使や大使館関係者の方々に来ていただいて、実際に生で見ていただくという取組も積極的に行っております。福島県として今できることを一つ一つ積み重ねていくことが何よりも大事だと考えております。

【記者】
 香港の発信事業の件に関して、震災前は8割の輸出があったということですけれども、具体的にどの作物、品目を売り込めば効果が上がるかなど、そういったねらいがあれば教えてください。

【知事】
 以前、香港には、お米やフルーツなどを輸出しておりました。まず輸入規制をどう緩和していくかというところを大事にしておりますので、まだ具体的にこれという段階には至っておりません。また、我々自身が働き掛けたからすぐに何かが変わるという状況ではないこともよく分かっております。
 その上で大切なことは、まず実際に香港に足を運んで、知事自身が今の福島の状況を正確にお伝えすること、東日本大震災以降、香港の皆さんから本当に多くの応援、御支援を頂いておりますので、それに対する感謝を申し上げることも重要だと思います。まず大事な一歩を前に踏み出していきたいというのが率直な思いでございます。

2 台湾の住民投票を巡るWTO提訴の動きについて

【記者】
 台湾の住民投票で、輸入停止を継続することで賛成多数となり、河野外相がWTOの提訴も検討するという話がありました。この件に関して、どう捉えていらっしゃるのか、どう評価されているのか教えてください。

【知事】
 先般の台湾の住民投票の結果により、本県産を含む農林水産物の輸入規制緩和が困難な状況にあるということを、重く受け止めております。その上で、現在、政府において、どういった対応を行っていくべきかということを、真剣に検討、熟慮を重ねておられることと思います。県としては、こういった国や政府の対応を注視しながら、先ほども申し上げたとおり、県として出来ることを積み重ねていくことが重要だと思います。その一つの形が今回の香港訪問であります。我々自身が出来ることを一生懸命、愚直に行っていくこと、これを続けていきたいと考えております。

3 ニューヨーク「ふくしまの酒」アンテナショップの開店について

【記者】
 12月1日にアメリカで、海外では初めてとなる日本酒のアンテナショップがオープンとなりました。ここに期待するものはどういったところになるかお聞かせください。

【知事】
 アメリカのニューヨークにおいて、現地時間の今月1日、マンハッタンにある商業施設「カナル・ストリート・マーケット」内に、本県では初めてとなる「ふくしまの酒」のアンテナショップ、「FUKUSHIMA'S SAKE Challenge Shop」を開店いたしました。このショップの開店には、二つの意義があると考えております。
 一つ目は、県産日本酒の最大の輸出先であるアメリカにおいて、国内外の品評会で高い評価を頂いている「ふくしまの酒」の知名度向上とブランド化を目指すことです。二つ目は、現在、輸出されている蔵元の更なる販路拡大に加えて、おいしいお酒をつくっていただいているものの、中々輸出に踏み切ることができなかった蔵元の皆さんにも、チャレンジをしていただける機会を提供すること、この二つが大事な意義であります。
 これから、8月に先行して開設しました「ふくしま酒専門コーナー」、この店舗と連携した試飲会の開催や販売により、福島が誇るお酒の魅力が更に広がって、ニューヨークにおける販路拡大が図られるよう努力を続けてまいります。

【記者】
 ニューヨークのアンテナショップの件で、これは期間限定ということで3月の上旬までという形になっております。マーケティング的な要素もあるかと思いますが、例えば、味の好みなど、そういったことをアメリカ人の方から直接お聞きして、これからいろいろな展開を図られていくと思います。今後、アメリカだけではなくて、例えばアジアやヨーロッパなど、そういったところに広げていく考えはおありでしょうか。

【知事】
 私自身が今年、ニューヨークに行きました。そして、3か所の店舗候補の場所において、関係の皆さんと直接、意見交換をしています。彼ら自身が福島に対して非常に深く理解され、また、福島のお酒のおいしさを誰よりもよく分かっていただいている。そして、ニューヨークは現段階で既に福島の最も大事な輸出先であります。こういった地域において、アンテナショップというこれまでなかった取組を行う中で、日本が誇る福島のお酒の品質の高さをしっかりPRして、ブランド力を高めていくことが重要だと考え、現在取り組んでいるところでございます。
 約3か月程度のオープン期間の後、ニューヨークでどうするか、あるいは世界の他の地域でどうするかということについては、今後の課題になります。例えば、私自身は何回も各国に行って、期間限定で福島の酒を売るということを行っていますが、実際にアンテナショップを持つということ、こういった定点観測ができる機会は中々ないので、そのデータを大事にしながら、今後の福島のお酒の販路拡大をどうするかということについて真剣に議論を重ねていきたいと思います。

4 全日本総合バドミントン選手権大会の優勝について

【記者】
 バドミントンの全日本総合選手権大会で、男子シングルスの桃田選手、ミックスダブルスでも渡辺・東野ペアが優勝しました。県勢の活躍についてどのようにご覧なっていますか。

【知事】
 全日本総合バドミントン選手権大会の男子シングルスに出場された桃田選手、また、混合ダブルスに出場した渡辺選手、東野選手が優勝をされたこと、大変うれしく思います。桃田選手は3年ぶりで2回目、渡辺・東野選手は、2年連続の優勝となります。今大会は富岡高校出身の選手等が出場して大変活躍をされました。これからも選手の皆さんが2020年の東京オリンピックを目指して活躍されることを楽しみにしております。また、桃田選手、渡辺選手、東野選手は、今月12日からのワールド・ツアー・ファイナルズへの出場が決まっております。その大会でも活躍されることを期待しているところでございます。

5 東京五輪 猪苗代町とガーナ共和国との事前合宿の協定締結について

【記者】
 猪苗代町とガーナのオリンピック委員会が、東京オリンピックの事前合宿の協定を締結しましたが、県はどのように絡んでいくのかということと、今月13日には大統領が猪苗代町を訪問されますが、知事が直接、猪苗代町に行かれるような日程があれば教えていただければと思います。

【知事】
 昨日、猪苗代町とガーナ間で協定を締結されました。また、今月、大統領が猪苗代町に来られるという報道を拝見し、今朝、前後町長からも直接電話を頂いているところでございます。福島県は、2011年の東日本大震災、原発事故以降、正に復興・再生の道のりを歩んでいるところでございます。一方で、まだ様々な風評・風化の問題がある。こういう状況の中で、ちょうど震災から10年の節目の年となる2020年の東京オリンピックで、ホストタウンとしての交流、あるいはその2年前から直接こういった交流が進むということは、非常に意義があるものと受け止めております。まだ決まったばかりですので、詳細は確定しておりませんが、やはり県としても、こういったホストタウンと各国との交流をバックアップし、一緒に取り組んでいきたいと思っております。またこれからの約2年の間、お互いの交流を深めて、猪苗代あるいは福島県全体が、世界に向かってより良い形で発信できるよう、一緒に取り組んでいきたいと思います。

6 30歳の大同窓会「ふくしま0次会」について

【記者】
 12月30日に開かれる「ふくしま0次会」について、これは福島ゆかりの若者などの同窓会ということで、全国的にもこうした自治体が開く同窓会というのがあるようですが、今回のねらいを教えていただければと思います。

【知事】
 今年の12月30日、正に師走押し迫ったときでございますが、「ふくしま0次会」を開催いたします。これは今回初めて行う事業であり、福島県に生まれ育った若者たちが他の地域に行っておられ、ちょうど年末年始に里帰りをされる機会を捉えて、ふるさとに対する理解、関心を高め、もっと福島を好きになっていただく。あるいは、また福島に戻って活躍をしていただければという思いを込めて行う事業でございます。
 最近、福島県への定住・二地域居住の実績、数が非常に高まっております。震災前ですと、いわゆる団塊の世代、50代以上の方が7割という状況でありました。震災以降、一時期減りましたが、今は既に震災前の水準をはるかに超えております。20代、30代、40代の方々で7割を占めている状況の中で、他県から来ていただくことももちろん重要ですが、福島県で生まれ育った方に、またふるさとのためにという思いを持っていただければ、本当にうれしいことだと思います。あるいは、例えば東京や大阪におられるままでも、福島、ふるさとへの思いを持っていただくということにも意味があります。是非、この0次会を盛り上げて、私自身も参加したいと思っておりますが、その中で、彼らが今どのような思いで福島のことを見ているのか、そしてどういった施策展開を今後県として進めていったらいいのか、そういった率直な意見交換ができればと楽しみにしております。

7 広島県知事による福島県訪問について

【記者】
 先日、広島県知事が福島県に来て、第一原発等を視察されました。内堀知事は、知事会の場などでも、福島県の視察を呼び掛けていらっしゃると思いますが、湯﨑知事も視察が終わった後に、福島に実際に来て得られるものは大きいという話もされています。知事としては、湯﨑知事がお話しされたことなども含めて、福島県に他県の知事が実際にいらっしゃるということの意義をどのよう捉えていらっしゃるのかという点と、今後、他県の知事への呼び掛けなどについてどのようにお考えなのかということを聞かせいただければと思います。

【知事】
 先般、広島県知事が、実際に福島に足を運んでいただき、しかも長い時間をかけて、福島第一原発やふたば医療センター、さらにロボットテストフィールドの視察、私どもとの意見交換と、濃密な時間を過ごしていただいたことを本当にうれしく思っております。
 これまで、例えば三重県、宮崎県あるいは広島県、埼玉県など、各県の知事が、私の知事会での呼び掛け等も含めて、実際に来ていただいております。来ていただいて、見ていただいて、感じていただくこと、これが福島の今を正確に知ってもらうために一番大切なことだと思います。
 特に、各県のトップ、知事自身が足を運ぶということは、地元においても報道がなされます。県民の皆さんも、うちの知事が福島に行ったんだなということを感じていただいて、より理解が深まるというプラスの効果があるのではないかと期待しています。
 こういった形での呼び掛けを行って、各県の知事、あるいは市長さん等に来ていただくという機会を増やしていきたいと思いますし、また、私自身は先週、埼玉県庁に伺って、埼玉県知事にこれまでの支援への感謝、あるいは、「チャレンジふくしまフォーラム」ということで、集まっていただいた多くの方々に福島の今の正確な状況を丁寧に伝えることができました。
 実際に福島に来ていただくこと、あるいは、私、副知事等も含めて、福島県の幹部が逆に他県に行って正確に発信すること。この両方を同時並行で進めていくことが今の福島にとって大切だと思います。

8 鈴木副知事の評価について

【記者】
 鈴木副知事の任期が今月末までとなっておりますが、これまでの仕事ぶりの評価と、今後の人事についてどのように考えていらっしゃるか聞かせください。

【知事】
 鈴木副知事は、私が2001年に福島県庁に赴任して以降、様々な場面で一緒に仕事を行ってまいりました。部長時代あるいは副知事時代、そして私が知事に就任してからは、鈴木さん自身が副知事として一緒に仕事をしてきた、そういう正に同志であります。本当に一生懸命に仕事をする。対人関係等も非常にバランスがとれていると評価しているところでございます。鈴木副知事の任期が切れるという中で、12月県議会に追加提案を考えているところでございます。具体的な内容は、最終日の本会議にお諮りしたいと考えております。

(終了)

【問合せ先】
1 香港における「ふくしまの今」発信事業について
⇒ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353

2 台湾の住民投票を巡るWTO提訴の動きについて
⇒ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353

3 ニューヨーク「ふくしまの酒」アンテナショップの開店について
⇒ 観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-7296

4 全日本総合バドミントン選手権大会の優勝について
⇒ 文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-5095

5 東京五輪 猪苗代町とガーナ共和国との事前合宿の協定締結について
⇒ 文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-7312

6 30歳の大同窓会「ふくしま0次会」について
⇒ 企画調整部地域振興課 電話024-521-7160

7 広島県知事による福島県訪問について
⇒ 企画調整部企画調整課 電話024-521-8014

8 鈴木副知事の評価について