■日時 平成31年1月21日(月)10:00~10:15
■会場 応接室
【質問事項】
1 全国都道府県対抗男子駅伝での初優勝について
2 フランス司法当局によるJOC竹田会長の捜査について
3 香港訪問について
4 厚生労働省における勤労統計の不適切調査について
5 天皇陛下御在位30年記念式典での国民代表の辞について
【質問事項】
【記者】
今朝の新聞に大きく「全国男子駅伝日本一」と記事がありますが、なかなか無いことだと思います。このニュースを車中でご覧になったと書いてありますが、感想はいかがでしたか。
【知事】
昨日、全国男子駅伝で福島県勢が初優勝されました。おめでとうございます。正に陸上王国福島の面目躍如であります。7つの全ての区間で、全ての選手がベストの走りをしました。特に、4区の横田選手と7区の相沢選手は、区間1位で区間賞をとる最高の走りを見せ、優勝に大きく貢献されました。選手たちの大活躍は、私たち福島県民に勇気と感動を与えてくれました。こういった選手たちの頑張りが、私たちの復興・創生、あるいは、県民の皆さんに対してたくさんの元気を与えていただいたと思います。来年は東京オリンピックがあります。各選手がそれぞれの大きな目標に向かって大活躍されることを期待しております。
また、今年に入りまして、例えば尚志高校の全国サッカー選手権での3位など、若者たちが大きく躍動してくれています。今年一年、この勢いで前進する年にしていければと考えています。
【記者】
知事も新年度に向けてお忙しいと思います。土日も公務が入るなど、尚志高校の時も落ちついて見られなかったと思いますが、昨日はテレビでご覧になられたのでしょうか。
【知事】
仙台で復興会議があり、国土交通大臣や宮城県知事と様々な意見交換をする予定でしたが、それがちょうど3時からでしたので、福島から仙台に向かう道すがら車中で見ることができ、後半はずっと応援することができました。
尚志高校は、前半の半分ぐらいの時間でしたが、埼玉スタジアムで直接、応援したいと思い、伺わせていただきました。その後、いわき市のアリオスに向かう車中で、最後の最後まで声をからして応援しました。
【記者】
昨日は、ご覧になられてすぐに会議だったと思いますが、中々興奮冷めやらぬものがあったのではないでしょうか。
【知事】
心の中には興奮がありましたが、会議には冷静に参加させていただきました。
【記者】
駅伝についてお聞きします。勝利者インタビューで、監督は「元気な福島を発信することができた」と述べられ、今、知事も「県民に勇気と感動を与えた」とのことでしたが、東北初の偉業について、今後、県民栄誉賞や知事の特別表彰など、今回の偉業を讃える表彰を検討してく考えがございますでしょうか。
【知事】
今回は全国大会での初優勝です。震災前、全国2位というのが二度あったかと思いますが、やはり快挙です。今後、どういった対応がいいのか、検討を重ねていきたいと思います。
また、特に今年度は、昨年の夏の甲子園では秋田県の金足農業が、そして先般の高校サッカー選手権では、青森山田高校と福島の尚志高校が、そして、今回の全国男子駅伝では、福島県勢がそれぞれ大活躍されています。東北勢がこうやってお互いに切磋琢磨しながら、スポーツの全国トップクラスの水準にあるということは、この地域全体の活性化につながると思います。お互いに競いながら、より高みを目指していただくことを期待しております。
【記者】
フランスの警察当局がJOC会長を贈賄疑いで捜査されていて、復興五輪という理念に影響を与えかねない話になるのではないかと思われますが、知事の見解をお聞かせください。
【知事】
こういった報道について注視しているところです。この件については、コメントは控えさせていただきたいと思います。
【記者】
翌日に竹田会長が質疑応答せずに記者会見されました。テレビで見ていて、かえって不信感につながるのではないかと感じたのですが、あの対応について、十分と言えると思われますか。
【知事】
様々な受け止め方が当然あろうかと思います。その上で、内容が非常に重要な案件ですので、私どもとしては今後の状況を注視していきたいと思います。
【記者】
今週24日から香港を訪問されますが、香港は今も県産品の規制が続いています。訪問に当たってどのようなことをされたいのか、また、決定した日程があれば教えてください。
【知事】
今週24日から26日までの3日間、本県農林水産物の風評払拭と「Fukushima」のイメージ向上に向け、香港を訪問してまいります。主な予定としては、立法会議員と日本食品関係の業界団体との意見交換を始め、香港政府の輸入規制等を所管する食物衛生局長官への訪問、香港の現地メディアを対象としたセミナーを開催することとしております。福島県としては、今、私たちにできることを一つ一つ積み重ねていくことが何よりも大事であると考えております。福島の今の姿を正確に丁寧に、香港の皆さんに私自身がお伝えをしていきたいと思います。
【記者】
香港に行かないと感じられないこともあると思いますが、知事としてはどういったことを感じたいと思っていますか。
【知事】
私は一期目の知事就任以来、世界各国を訪問してまいりました。その経験を通じて感じますのは、トップセールスやトップ交渉が非常に重要だということです。各国の政府関係者の皆さんとこれまで数多くの協議を重ねてきました。私自身がそれこそ1メートルという距離で向き合い、今の福島の状況を真摯にお伝えすることで、より真っ直ぐに伝わり、誤解が解けます。また、一般の国民の皆さんと、例えば、農産物のトップセールスでの発表を通じて触れ合う中で、そこにおいしいという笑顔が生まれ、新しい信頼関係が生まれます。「現場主義」は私自身の政治姿勢ですが、できる限り実際に行き、触れ合い、直接お話しすることによって、香港における理解が一歩でも二歩でも深まればと期待しているところです。
【記者】
厚生労働省の不適切な調査の件について、500人以上の事業者に関しては全数調査のはずが抽出調査だったということですが、その話を聞かれてどのような感想、受け止めでしたでしょうか。また、福島県ではどのような影響があるのでしょうか。3点目は、調査を基に政策判断が決定されますが、県の調査はどうなのか、分かっている部分があればお伺いします。
【知事】
勤労統計を始め、各種統計調査は、政策の立案・運営の基盤となる重要なものです。国においては、今後このようなことがないように、しっかりと対応していただきたいと考えております。
また、本県分についてですが、この調査は厚生労働大臣が指定した事業所を対象に各都道府県が実施しております。本県の調査事業所については、適切に指定されていることを厚生労働省に確認したところです。
【記者】
天皇陛下在位30年記念式典につきまして、知事が国民代表という形であいさつを述べられることが決まりました。これについて、知事が選ばれた理由に関する受け止めと、式典は2月に行われますが、それまでどのようなお気持ちで臨まれるのかお伺いします。
【知事】
来月24日に行われます天皇陛下御在位30年記念式典において、国民代表の辞を申し上げることとなりました。今回、このような機会を頂いたことは大変光栄なことであり、また重責だと感じております。選ばれた理由については、私が知っているわけではございませんが、報道等によりますと、やはり被災県の知事であるということが一つの要因だったかと拝見しております。
天皇陛下におかれましては、これまで東日本大震災を始め、全国各地の被災地にお見舞いにお出でいただくなど、常に被災者の身を案じてくださり、お心のこもった慰めと励ましのお言葉を頂いてまいりました。天皇陛下の御在位30年というすばらしい状況を県民の皆さんと共にお喜び申し上げますとともに、天皇皇后両陛下が幾久しく御健勝であられることを心からお祈り申し上げたいと思います。
【記者】
2月の式典では、知事御自身がお考えになったあいさつを述べられる予定ですか。
【知事】
今、自分で推敲に推敲を重ねているところです。
(終了)
【問合せ先】
1 全国都道府県対抗男子駅伝での初優勝について
⇒ 文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7742
2 フランス司法当局によるJOC竹田会長の捜査について
⇒ 文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-7867
3 香港訪問について
⇒ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
4 厚生労働省における勤労統計の不適切調査について
⇒ 企画調整部統計課 電話024-521-7145
5 天皇陛下御在位30年記念式典での国民代表の辞について
⇒ 総務部秘書課 電話024-521-7009