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知事記者会見 平成31年2月18日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月21日更新

知事定例記者会見

■日時 平成31年2月18日(月)13:00~13:15
■会場 応接室

【発表事項】
1 平成30年度2月補正予算の概要について
2 チャレンジふくしまプロジェクト 6秒のPR動画「もっと 知って ふくしま!」について

【質問事項】
1 6秒のPR動画「もっと 知って ふくしま!」について
2 風化対策について
3 福島第一原発2号機原子炉格納容器の内部調査について

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【発表事項】

1 平成30年度2月補正予算の概要について

 平成30年度2月補正予算の概要を発表いたします。今回の補正予算は、国の補正予算を活用する事業を始め、緊急に措置すべき経費などについて計上いたしました。
 その主な内容といたしましては、県民生活の安全・安心を確保する取組として、河川の浸水被害防止に向けた対策の強化、土砂災害による被害を防ぐための砂防及び治山事業の充実、道路の雪崩対策や橋りょう補修の更なる推進などに要する経費、さらに、農業の経営基盤の強化に取り組む担い手への支援、また、除染に伴う除去土壌搬出事業など、事務事業の年間所要見込額の確定に伴う補正についても併せて計上いたしました。
 以上により、一般会計における補正予算の総額は、1,139億9千2百万円の減、本年度予算の累計は、1兆3,489億8千8百万円となります。

2 チャレンジふくしまプロジェクト 6秒のPR動画「もっと 知って ふくしま!」について

 次に、このたび、県クリエイティブディレクターの箭内道彦さんの監修により、6秒で福島の魅力を表現する動画「もっと 知って ふくしま!」が完成しましたので、発表いたします。
 動画のイラストは、県総合情報誌「ふくしままっぷ」を始め、本県の情報発信に御協力を頂いている寄藤文平さんに担当していただきました。それでは、動画をご覧ください。
 6秒という極めて短い動画を、スマートフォンや街頭ビジョンでご覧いただき、何気ない生活の中で「ふくしまの魅力」をもっと身近に感じてほしいという思いを込めて制作いたしました。本日から、県公式YouTubeチャンネルで公開するほか、山手線の車内モニターや渋谷駅前の大型ビジョン等で放映してまいります。また、ふくしまに心を寄せてくださる企業・自治体等の皆さんの御協力を頂きながら、全国の商業施設や庁舎等において公開してまいります。

【質問事項】

1 6秒のPR動画「もっと 知って ふくしま!」について

【記者】
 すごくテンポが良い動画だと感じましたが、6秒に設定したねらいをお聞かせください。

【知事】
 専門用語で「バンパー広告」という言葉があると聞いております。現在、SNS、特にYouTubeで、短いコマーシャルやPR用の枠があり、それが6秒以内ですので、今の時代ならではということで、短い時間ではありますが、ピンポイントで福島県の魅力を発信したいと考えております。これまでもこういった動画を活用した情報発信は、例えば、「みらいへの手紙」、「MIRAI2061」、あるいは農林水産物の「食べちゃったっていいのにな」も非常に好評を頂いております。ただ、ある程度の時間が必要で、今の時代で数分間という枠をとっていただくことは簡単ではありません。また、この6秒(の動画)は何本もございますので、それを2本、3本、4本と組み合わせていただきますと、「すき間」というと語弊があるのかもしれませんが、そこにぴたっと当てはまり使っていただけると思います。先ほど、様々な企業や自治体で使っていただくと話しましたが、すき間の時間を活用することが福島への貢献として非常に使いやすいという言葉も頂いており、今回、6秒、12秒、18秒と6の倍数の中で実際に使っていただくことが時間的にはめ込みやすく、使っていただけるかと。そういう意味で、これまで作ってきたものとは異なり、相手方の都合に合わせて使っていただけるし、6秒間というのは比較的、目を離さずに見続けていられる時間でもありますので、見た方が「おっ」と思われるという効果もあると期待しております。

【記者】
 動画の魅力を語っていただきましたが、いくつかご覧になられた感想をお伺いします。

【知事】
 実は、この動画はぎりぎりまで時間をかけていて、完成版が届いたのが今日の午前中です。それまでの途中段階も見ていますが、ものすごく工夫されていて、例えば、字幕を出したり、言葉遣いもぎりぎりまで変更しています。先ほど、実際にこの動画を作られている寄藤文平さんとお話をし、箭内さんともメールのやりとりをしていますが、彼らが福島への思いを込めて、心を込めて制作してくださいました。どれも思わず笑ってしまうユーモアであったり、「知らなかった」という驚きが詰め込まれています。私が一番驚いたのは、「会津磐梯山」が160番以上あり、我々がふだん口にしている歌詞は21番ということで、福島県知事として知りませんでした。福島県にこういった様々な驚きがあるということを、全国、世界の方にこの6秒広告を通して知っていただいて、にこっと笑って、ファンになっていただけることを期待しています。

2 風化対策について

【記者】
 3.11が近づいておりますが、(東日本大震災から)8年ということで、風化がますます厳しくなり、国の官僚の皆さんや多くの方に福島の今を知ってもらわなくてはならないと思います。こうした動画を含めて、風化に対してどのように対応していかれますか。

【知事】
 風化との戦いは一年一年、年を経るごとにより厳しくなっていくという覚悟を持つことがまず大事だと思います。その上で、風化に臨む姿勢として、福島の言葉で「までい」という言葉がありますが、「丁寧に時間をかけてゆっくりと」というこの言葉を大事にしたいと思います。風化との戦いでは、中々うまくいかない時ももちろんありますが、その時も「までい」の言葉、真実の「真」に「手」と書いて「まで」と言いますが、時間をかけて丁寧にじっくりとやれば、必ず思いは相手に届くという確信を持って、仕事を進めていくことが何よりも重要だと思います。

【記者】
 動画では、多くの会社に協力を頂いているようですが、一方で、例えば、国の予算折衝など、官僚の皆さんは震災そのものを引き継ぐわけではないと思います。知事は様々な場面で仕事をされていて、風化が進んでいると感じることはありますか。

【知事】
 2011年3月の震災を同時期に体験された官僚の方は、今ほとんど残っておられません。その後、異動になり、人が新しく替わっていかれます。その中で、二つ大切なことがあると思います。
 一つは、知事を含め福島県庁の幹部や市町村長さん、あるいは議会の方の力も借りながら、東京の関係省庁の方々に絶えず今の福島を、あるいは難しい課題や悩んでいる問題について、トップ交渉というのでしょうか、率直に訴えていくことがまず重要だと思います。しかし、それだけでは中々腑に落ちていただけませんので、一番重要なのは、その方に実際に福島に来て、見て、意見交換して、直接肌で感じていただくことだと思います。東京である程度勉強された方でも実際に来て、見ることによって表情が変わり、身の乗り出し方も変わります。特に政府の方々、国会議員の方も含めて、2011年から3年経った福島、5年経った福島、8年経った福島、その時点時点で状況や光も影もどんどん変わりますので、知事として、生で実感していただくということも訴えて、来ていただいて、そして、同志・仲間として真剣に仕事をしていただけるように取り組んでいきたいと考えています。

3 福島第一原発2号機原子炉格納容器の内部調査について

【記者】
 先週、デブリの接触調査があり、デブリのいくつかを持ち上げることができましたが、今回の調査の評価についてお伺いします。

【知事】
 これまで状況の分からなかったデブリの性状等について、直接触れて映像を撮り、貴重なデータをとることができました。これは大切な前進であると考えています。一方で、この溶融燃料、デブリの取り出しには、言うまでもなく極めて困難な課題であり、難題が山積していると思います。国、東京電力においては今後とも、世界の英知を結集しながら、この溶融燃料への対応を含む福島第一原発の廃炉対策を安全に確実に進めていただきたいと考えております。

【記者】
 もしデブリを取り出すことができた場合、その取り出したものをどうするかということになってくると思いますし、難しい問題の一つになるのかもしれませんが、それをどのように処理したいとお考えでしょうか。

【知事】
 現在、福島第一原発の廃炉に向けたロードマップが示されております。30年から40年のスパンで、こういったデブリへの対応も含めてしっかり対応するという思いを示しております。このロードマップが現実のものになるよう、また、できれば1日も早くこういった廃炉対策が完了するように責任を持って、また安全に着実に進めていただきたいということを今後とも(国と東京電力に)訴えていきたいと思います。

(終了)

【問合せ先】
1 6秒のPR動画「もっと 知って ふくしま!」について
⇒ 総務部広報課 電話024-521-7124

2 風化対策について
⇒ 総務部広報課 電話024-521-7124

3 福島第一原発2号機原子炉格納容器の内部調査について
⇒ 危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-8054