知事記者会見 平成31年3月11日（月）

知事定例記者会見

■日時　平成３１年３月１１日（月）10:00～10:10
■会場　応接室

【質問事項】
１　震災から９年目を迎えて
２　風評被害に対する消費者意識調査結果について
３　地震長期評価公表と確率引き上げに伴う県の対応について
４　全英オープンバドミントン選手権大会での活躍について

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【質問事項】

１　震災から９年目を迎えて

【記者】
　今日、震災から丸８年となりました。午後には県追悼式も行われますが、改めて今のお気持ちをお聞かせください。

【知事】
　本日で震災から丸８年を迎えます。改めて犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、御遺族の皆様、そして避難生活を続けておられる皆様に心からお見舞いを申し上げます。
　この間、県民の皆さんの懸命な御努力と国内外からの温かい御支援を頂く中で、福島県は着実に復興への歩みを進めております。県民の皆さんを始め、国内外から頂いた多くの温かい御支援に対し、心から「ありがとう」と感謝の思いをお伝えしたいと思います。
　震災から９年目を迎え、避難地域における特定復興再生拠点区域の整備、避難指示が解除された地域での学校の再開や商業施設の整備、福島イノベーション・コースト構想に係る拠点整備や、産学官連携による研究開発プロジェクトの具体化など、目に見える形で復興を実感できる場面が増えてきました。また、様々な分野における若者たちの目覚ましい活躍、県産品の品質やおいしさに対する国内外での高い評価、観光地でのにぎわいの回復など、明るい光が一層の強まりを見せており、「ふるさと福島」に対する県民の皆さんの誇りと熱い思い、「ふくしまプライド。」の広がりを感じています。
　一方で、いまだに４万人を超える方々が避難生活を続けておられ、被災者の皆さんの生活再建、避難地域の復興・再生、廃炉・汚染水対策、県全体の産業振興、風評・風化の問題、さらには、急激な人口減少への対応など、福島県は前例のない難しい課題を抱えております。
　新年度は、復興・創生期間はもとより、その後の方向性を見据える上でも重要な一年となります。県民の皆さんを始め、福島を応援してくださる多くの方々と「共働」の輪を広げながら、これまでの挑戦を進化させ、福島の復興の加速と福島ならではの地方創生に力を尽くしていきます。

２　風評被害に対する消費者意識調査結果について

【記者】
　先週、消費者庁のアンケートで、「県産品の購入をためらう」という回答が、調査開始以来、最少となりました。この結果について、どのように受け止めていらっしゃいますか。

【知事】
　これまで生産者やＪＡを始め、関係の皆さんと共に「オールふくしま」で風評対策に取り組んできた中で、消費者の皆さんの不安が薄らいできているものと受け止めています。
　一方で、「検査が行われていることを知らない」という回答も多くなってきています。国や関係機関との連携を密にしながら、食の安全・安心の確保に向けた取組を含め、福島の正確な状況を丁寧に粘り強く伝えていきます。併せて、福島に心を寄せてくださる皆さんとの「共働」により、県産品の魅力を更に幅広く発信して理解を広げていきたいと考えております。

３　地震長期評価公表と確率引き上げに伴う県の対応について

【記者】
　先月、政府の地震調査委員会で長期評価が更新され、今後３０年以内に大きな地震が起きる確率が５０％程度となっております。県として、どのように取り組んでいくのか、また取り組まれる上での重要な点についてお伺いします。

【知事】
　県の地域防災計画において、福島県沖地震は想定済みですが、今回の公表を踏まえ、引き続き、地震防災対策に取り組んでいきます。地震については、規模や発生時期を正確に予知することは難しく、いつ発生しても対応できるよう備えることが必要です。県民の皆さんには、耐震補強や家具の転倒防止、非常食や防災用品の備蓄、避難場所・経路の確認、町内会や近所での防災訓練の実施など、日頃からの地震災害に備えた自助、共助の取組をお願いしたいと思います。

４　全英オープンバドミントン選手権大会での活躍について

【記者】
　震災発生から８年の今朝、バドミントンの桃田選手が全英オープンで初めて優勝しました。県民にとってうれしい話題です。知事から一言お願いします。

【知事】
　第１０９回全英オープンバドミントン選手権大会に、富岡高校出身の選手が６名出場しました。その中で男子シングルスの桃田選手が、日本人初となる優勝の栄冠を手にし、また、混合ダブルスに出場した渡辺選手、東野選手も準優勝という結果を残されたことを大変うれしく思っています。
　先日行われたドイツオープンでも、男子シングルスで桃田選手、男子ダブルスで渡辺選手が優勝しており、世界を相手に目覚ましい活躍を続けています。選手の皆さんの活躍は、復興に向けて取り組む県民に勇気と感動、さらに地元で日々練習に励んでいる後輩たちにも大きな夢と希望を届けてくれています。これからも日本代表として更なる高みを目指し、来年に迫った東京オリンピックにおいても大活躍されることを心から期待し、また、応援していきたいと思います。
（終了）

【問合せ先】
１　震災から９年目を迎えて

２　風評被害に対する消費者意識調査結果について
⇒　生活環境部消費生活課　電話024-521-7180

３　地震長期評価公表と確率引き上げに伴う県の対応について
⇒　危機管理部災害対策課　電話024-521-7641

４　全英オープンバドミントン選手権大会での活躍について
⇒　文化スポーツ局スポーツ課　電話024-521-7742