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知事記者会見 令和元年8月5日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年8月8日更新

知事定例記者会見

■日時 令和元年8月5日(月)10時00分~10時15分
■会場 応接室

【質問事項】
1 山形県の避難者支援について
2 東京都主催の外国人メディア向けツアーについて
3 ロボットテストフィールドの工事状況について
4 県産農産物のトップセールスについて
5 韓国との関係について

知事定例記者会見 令和元年8月5日(月)   動画を再生する

【質問事項】

1  山形県の避難者支について

【記者】
 山形県が、原発事故後の山形県内への避難者を対象に「災害ケースマネジメント」を導入し、避難者一人一人の状況をケアしていく取組を始めるとのことです。山形県は以前から、全戸訪問を行うなど、避難者の状況把握に努めることに非常に積極的ですが、こういった隣県の取組についてどのようにお考えでしょうか。

【知事】
 2011年の震災・原発事故以降、山形県は隣県ということもあり、多くの県民の方々が避難生活をされていました。その後も、知事を始め、山形県庁、関係団体の皆さんが、非常に丁寧に対応いただいていることに感謝を表したいと思います。震災・原発事故発生後、2年目3年目、あるいは5年目6年目、そして現在の8年余が経過した時点、それぞれの時点で避難をされている方々お一人お一人の状況が異なります。山形県において、様々な手厚い支援を頂いていることが、避難されている方にとってプラスになっている部分があると思います。福島県においても、関係自治体と共働しながら、全国に避難されている方々にできる限りきめ細かい対応を進めていくという思いで取り組んでいきたいと思います。

2  東京都主催の外国人メディア向けツアーについて

【記者】
 先日、東京都主催の外国人メディア向け被災地ツアーがJヴィレッジとあづま球場で行われました。外国人の方の質問状況を見ると、2日間とも「なぜ福島で開催するのか」「放射線量はどれぐらいなのか」「第一原発からどれぐらいの距離があるのか」ということを県の担当者に話していたり、終わった後も、「なぜ福島で行うのか」「どんな利益があるのか分かりづらかった」といったお話をしておられました。
 外国人メディア向けに発信することは復興五輪を目指す上で大事だと思いますが、課題や今後やるべきことについて、知事の考えを伺います。

【知事】
 東京都において、2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、外国人メディアの方に対するきめ細かな対応、実際に福島に行き、見て、感じていただくという取組を行っていただいていることを大変ありがたく思います。
 私たちも風評払拭のために、正確な情報を各地域の言語等で発信するといった取組を震災後から続けておりますが、発信だけではなく、機会を捉え、実際に来ていただくことも非常に重要だと考えております。外国のメディアを招へいしたツアーを実施する取組も幾度も行っており、各国の大使等に来ていただき、福島の現状を泊まりがけで見ていただくというツアーも先月行ったばかりです。
 私自身も時に参加しておりますが、実際に来て、見たことで、「自分が思っていた考え方が大きく変わった」という声を頂いております。一方で、8年余が経っても、原子力災害の影響が色濃く、「こういった点については時間がかかるだろう」「これからも応援するよ」という言葉も頂いております。
 情報発信、風評対策というのは、何か特効薬があるわけではありませんが、私たちにできることを一つ一つ続けること、また、東京都や国・政府等の力も借りながら、幅広く継続していくことが重要だと考えております。

【記者】
 ある外国のメディアの方がおっしゃっていたのですが、「五輪というのはスポーツの祭典であって、五輪期間中、各国の方がスポーツに注目する中で、福島の存在感や『復興五輪』というテーマについて訴えていくのはかなり難しいと思う」とのことですが、知事はどうお考えですか。

 【知事】
 東京オリンピック・パラリンピックは、日本政府あるいは組織委員会等が「復興五輪」であると訴えておられ、日本にとって大変意義があると思います。一方で、オリンピック・パラリンピックはスポーツの、平和の祭典ですので、各国から集まった各競技種目のアスリートの皆さんが自分の実力を発揮していただく場であります。
 福島県においては、来年の3月、Jヴィレッジの地で聖火リレーがグランドスタートを迎えます。また、東京オリンピックの野球・ソフトボールの合計7試合があづま球場で開催されます。県としては、聖火リレーやオリンピックの競技がしっかりと開催されるよう、全力を尽くしてまいります。その際、国内外から多くの方々が実際に福島の地に来られ、また、国内外の注目が福島の地に集まることになると思います。そういった機会を通して、来年の段階で9年余が経過した福島の復興の姿を正確に発信すること。一方で、様々な課題を抱えていることを感じていただくことも重要であると考えております。

 ロボットテストフィールドの工事状況について

【記者】
 南相馬市で進めているロボットテストフィールドについて、大水槽に傾きやひび割れが見つかっていることが分かりましたが、これに対する受け止めを伺います。傾いてしまった土台の部分、あるいはひび割れの外側の部分は既に土の中に埋まっていて、目視では確認できない状況で、関係者からは、施設の耐用年数が短くなるのではないかという指摘もありますが、耐用年数に関しどのようにご覧になっているのかもお聞かせください。

【知事】
 福島ロボットテストフィールドの工事において、試験施設である水槽の一部で御指摘のような状況が生じており、現在補修などの対策を実施しているところであります。引き続き、経過を観察するとともに、必要に応じて追加の補修を実施するなど、対応していきたいと考えております。

【記者】
 水槽に限らないことですが、ロボットテストフィールド全般で、工期が厳しいとの声を聞きます。工期設定の短さが丁寧に施工できないことにつながっているのではないかという指摘もありますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】
 公共施設の工期の設定については、様々な要因を総合的に考え、事前に決定しているものであります。状況変化等に応じて、(工期が)結果として変わる場合もありますし、関係の皆さんが力を合わせて間に合うという場合もあります。今回のロボットテストフィールドについては、来年の全面オープンに向け、できる限り努力を続けていくこと、目の前の課題をどう解決するか知恵を出し合うことが重要であると思います。

 県産農産物のトップセールスについて

【記者】
 出荷の最盛期を迎えた桃や夏秋の野菜についてお伺いします。先日、関西でトップセールスを行いましたが、今年は日照不足ということで、特に7月は農作物の出来を不安視されている農家もいらっしゃったと思います。実際にトップセールスをされ、市場関係者の方の反応やその成果について教えてください。

 【知事】
 この2週間、東京の大田市場でのトップセールス、大阪の(中央卸売)市場でのトップセールス等を継続しております。御指摘のとおり、先月まで日照不足、低温ということもあり、桃、キュウリ等の出来に若干不安もありましたが、現時点においては、日照にも恵まれ、非常に良い出来になっております。
 私自身、これまで幾度も試食しておりますが、昨年と比べても遜色なく、さらに現時点においては、色も形も味も三方よしという状態であります。東京、大阪で実際に食べていただいた消費者の皆さんの笑顔や「おいしい」という感想を拝見し、「今年の福島県産の夏秋の農産物は大丈夫」と実感しているところです。先月の日照不足の段階で、農家の皆さんが、それぞれの地域において様々な工夫を凝らしながら、マイナスの影響をできる限り減らすよう取り組んだ成果であると思います。こういった生産者の情熱、誇り、愛情を「ふくしまプライド。」という言葉に込めて、トップセールスを始め、県全体で多くの取組をしながら、全国の方々に「おいしい」と言って笑顔で食べていただけるよう、県としてこれからも努力を続けてまいります。

 韓国との関係について

【記者】
 日本が韓国に対する輸出規制を強化し、日韓関係が悪化している中、福島県としては、県産品の輸出に力を入れようとしていますが、日本政府の対応への考えをお聞かせください。

【知事】
 昨今の韓国に対する輸出管理の見直しに係る県内企業への影響等について、情報収集に努めているところであります。今後も県として、事態を注視していきたいと考えております。
 農産物の輸出については、先般、WTOで一つの決定がなされました。これにより、現在、韓国への輸出は非常に難しい状況になっております。今後は、政府や関係機関と力を合わせて丁寧な情報発信を続け、農産物の安全対策を行い、他の諸国に対して丁寧に働き掛けながら、県産の農林水産物の安全性や魅力、品質の高さ、おいしさなどを継続して発信し、輸出を安定的に増やしていく中で、結果としてこうした地域においても、新しい成果が生まれてくるように努力を続けていきたいと思います。

(終了)

【問合せ先】

1 山形県の避難者支援について
→避難地域復興局避難者支援課 電話024-521-8046

2 東京都主催の外国人メディア向けツアーについて
→文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-8671

3 ロボットテストフィールドの工事状況について
→商工労働部ロボット産業推進室 電話024-521-8045

4 県産農産物のトップセールスについて
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7356

5 韓国との関係について
(輸出管理見直しによる県内企業への影響に関すること)
→商工労働部経営金融課 電話024-521-7288
  商工労働部企業立地課 電話024-521-7916
(農産物の輸出に関すること)
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353