■日時 令和元年9月24日(火)10時00分~10時20分
■会場 応接室
【質問事項】
1 県庁舎玄関の被害について
2 千葉県の台風被害について
3 トリチウム水の処分方法について
4 福島ロボットテストフィールド「研究棟」の開所について
5 東京電力旧経営陣強制起訴判決について
6 ラグビーワールドカップ2019日本大会について
【質問事項】
【記者】
知事もご覧になっているかと思いますが、県庁の正面玄関と東側(の玄関)を壊されたことへの受け止めについて教えてください。
【知事】
現在、状況の詳細について調査を進めているところです。今後、再発防止に向けて取り組んでいきたいと考えております。また、警察への被害届を提出する予定です。
【記者】
傘が投げ込まれたことと前後して県に連絡などはなかったのでしょうか。
【知事】
現時点ではそのような話は聞いておりません。
【記者】
正面玄関が壊された件について2点伺います。休日夜間の警備体制、セキュリティシステムについて、また、防犯カメラ等に不審人物や車のようなものが写っていたかについて教えてください。
【知事】
現在、玄関の被害等について調査を進めているところです。具体的な状況については、担当部局にお問い合わせ願います。
【記者】
玄関ガラスの話ですが、場合によってはテロのような側面を含むと思いますが、この件に対するトップとしてのメッセージを頂ければと思います。
【知事】
私が、2001年に福島県庁に来てからこれまで(こういった状況は)なかったと思います。今回、異例の事態であると思うので、この状況を重く受け止め、まず、どういう状況なのか、また今後どう対応すべきか、危機意識を持って取り組んでいきたいと思います。
【記者】
思い当たる節はありますか。
【知事】
ありません。
【記者】
玄関ガラスについて、知事は現場をいつ確認されたのか、また来年、五輪も控えていますが、福島を訪れる方々もかなり増えると思いますので、改めて対策という意味で、知事の思いを聞かせてください。
【知事】
朝、登庁した際に状況を確認しております。併せて、今回の問題で大切なことは、どのような状況で行われたのか、また、再発防止のためにどのように対応していけばよいのか、こういった点に力を注いでまいります。
【記者】
台風15号の関係で、千葉県でいろいろな混乱が起きていて、想定外の混乱もあり、他人事ではないと思いますが、被害を見て今後の災害対策に反映しようと思う点はありますか。
【知事】
まず、関東地方を直撃した台風15号の被害を受けられた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。これまで厚生労働省の要請に基づき、福島県からDMATロジスティックチームが千葉県に派遣され、活動を行ったところです。引き続き、応援要請等がありましたら、速やかに対応してまいります。
また、今回の対応についての県としての受け止めですが、東日本大震災の教訓をいかし、大規模な災害の発生が想定される際には、衛星携帯電話を所持した情報連絡員を被災市町村に派遣し、被害状況の情報収集や各種支援に係る連絡調整に取り組むこととしております。今後とも、市町村や消防、警察、自衛隊等の関係機関と連携しながら、迅速な災害対応に取り組んでまいります。
【記者】
先週、様々な大臣がALPS処理水の話を取り上げ、全国的に大きな話題となり、大阪でも議論になりましたが、改めてこの件に関する受け止めをお聞かせください。
【知事】
ここ数日、大臣や他の立場の方々がそれぞれの御意見を表明されていることについて、県として注視しているところです。県としては、トリチウムを含む処理水の取扱いについては、現在、国において社会的影響も踏まえた議論がなされているところであり、引き続き、国及び東京電力の責任において、慎重に検討を進めることが重要であると考えております。
【記者】
ALPS処理水の問題について、「福島県として処理水についてどう考えるか」と問うと、知事は「国の議論を注視している」というお話をされますが、一方で、国や国の委員会が議論していれば社会的な影響に対する理解が進むかというと、そうとは限らないと思います。国の議論の一方で、社会的な議論も巻き込んだ形で進めるべきと思いますが、それが今まで足りなかったことで、今般、大阪のような発言があり、議論が進むことは良いことであると思います。国の議論を見守るだけではなく、広く政治の場面や民間レベルで議論されることは、歓迎すべきことのように思えますが、知事の考えをお聞かせください。
【知事】
ただ今の御意見については、意見として受け止めさせていただきます。その上で、トリチウム水を含む処理水の取扱いについては、先ほど述べたとおりです。さらに、県として出来ることとして、風評の問題、例えば、県産農産物の問題やインバウンドに対する発信などに取り組んでいるところです。国、東京電力に対し、責任を持って慎重に対応を進めることを訴えていきたいと思います。
【記者】
トリチウム水の関係ですが、原田前環境大臣が、辞める前も辞めた後もブログやテレビで同じようなことを言っております。ネットなどで騒がれ、むしろ褒めるような意見も出てきていて、県、特に漁連が求めている長期保管という部分が表に出なくなってしまった気がします。一方で、原田前大臣のコメントは慎重かというと、例えば、原子力規制委員長の更田さんのコメントを引用する形で「大丈夫だ」と言っているところもあり、果たして本当に慎重な議論の中での発言なのかと思います。原田前大臣のコメントについて、知事は慎重な議論の中で出されたものであるとお考えでしょうか。
【知事】
原田前環境大臣の発言については、報道等で拝見をしております。発言はあくまでも個人的な意見であると受け止めております。繰り返しになりますが、県としては、トリチウムを含む処理水の取扱いについては、国において社会的影響も踏まえた議論がなされているところですので、引き続き、国及び東京電力の責任において、慎重に検討を進めていただきたいと考えております。
【記者】
共産党の県議団が以前、知事に、県から前大臣に抗議して欲しいという文書を渡された記憶がありますが、その対応についてお聞かせください。
【知事】
担当部局にお聞き願います。。
【記者】
30日にロボットテストフィールドの研究棟が完成しますが、福島の復興や今後展開される技術開発という部分で、知事が長期的に考えていることや期待感についてお聞かせください。
【知事】
ロボットテストフィールドは、今月末に新しい一歩を踏み出し、来年の春には、全面開所を迎える予定です。地震・津波・原発事故・風評の全ての被害を直接受けているのが浜通りであり、避難区域もあります。こうした地域が活性化していくためには、もともとの生業や産業、生活を取り戻すことと併せて、新しい対応、このロボットテストフィールドや水素製造拠点等もそうですが、こうしたイノベーティブな取組も重要だと思います。現在、ロボットテストフィールドは、日本に例のない新しい施設ですが、多くの研究者や技術者の方々が集まり、様々な実験に工夫を凝らしておられます。こういったものを一つの起爆剤として、この地域をより活性化していくことができるよう、また、来年の全面開所を迎え、ワールドロボットサミット等も予定されています。東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020年に、新しいチャレンジが動いていることを、国内外の方々に発信することができる拠点にしていければと考えております
【記者】
東京電力の旧経営陣3人の裁判について伺います。判決内容は刑事訴訟法などに則って結論が出たと思いますが、一方で、県民を始めとする原発事故の被害者にとって、刑事責任を誰にも問えないことは、「無念である」「悔しい」というように、気持ちは晴れないままだったように思います。県民代表として知事はこのような思いにどのように応えるのか伺います。
【知事】
今回の訴訟に関することについてのコメントは控えさせていただきます。その上で、福島県は今もなお避難地域の再生、避難者の生活再建、風評払拭など、原子力災害の影響で生じた困難な課題が山積しています。正に県民が一丸となってこういった課題に立ち向かっているところです。東京電力においては、原子力発電所事故の原因者としての自覚を持って、県民の皆さんの不安、苦しみなど、様々な思いを真摯に受け止め、福島の復興・再生に向けて責任をもって対応していただきたいと考えております。
【記者】
訴訟に関することですが、判決当日も「コメントを控える」と頂いておりますが、コメントを控える理由についてお聞かせいただきたいと思います。
【知事】
従来と同様、訴訟に関する案件については、コメントを控えさせていただいております。
【記者】
東電の訴訟の件で、今回、刑事的な責任は問うことはできず、それに対するコメントはできないということはある程度分かりますが、知事自身の考えとして、今回の東電事故に対し、刑事責任は別として、どういう責任があってどう責任を果たしてもらいたいかお聞かせください。
【知事】
その件につきましては、先ほどお答えしたとおりです。
【記者】
ラグビーワールドカップが開幕しましたが、日本も初戦突破したということで、ご覧になった感想や思いをお聞かせください。
【知事】
ラグビーワールドカップで、日本がロシア戦で快勝しました。また、福島県でキャンプを行っていたアルゼンチンが、フランスとの戦いで善戦したものの惜しくも敗れました。各国代表がその国の誇り、プライドをかけて懸命に戦う姿は、私たちに元気、勇気を与えてくれます。また、今回のラグビーワールドカップは日本の各地で開催されます。東北の被災地でいうと、岩手県でも開催されます。各地域がラグビーワールドカップを開催することによって、元気になる、活性化していく、これらもワールドカップの大きな意義であると思います。ワールドカップの状況を拝見しながら、来年の東京オリンピック・パラリンピックにつながるもの、共通するものを感じております。東京オリンピック・パラリンピックでは、福島県も大事な役割を担っておりますので、成功することが出来るようにしっかりと準備を進めてまいります
(終了)
【問合せ先】
1 県庁舎玄関の被害について
→総務部施設管理課 電話024-521-7075
2 千葉県の台風被害について
→危機管理部災害対策課 電話024-521-7641
3 トリチウム水の処分方法について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252
4 福島ロボットテストフィールド「研究棟」の開所について
→商工労働部ロボット産業推進室 電話024-521-8058
5 東京電力旧経営陣強制起訴判決について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252
6 ラグビーワールドカップ2019日本大会について
(アルゼンチン代表チームの県内合宿に関すること)
→企画調整部エネルギー課 電話024-521-7116
(東京オリンピック・パラリンピックに関すること)
→文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-8671