■日時 令和2年1月20日(月)10時00分~10時10分
■会場 応接室
【質問事項】
1 全国都道府県対抗男子駅伝競争大会の結果について
2 特定復興再生拠点区域等の避難指示解除について
3 雪不足による影響について
【質問事項】
【記者】
昨日の都道府県対抗男子駅伝で、連覇が期待されていましたが14位という結果でした。この結果について、知事の受け止めをお伺いします。
【知事】
昨日行われました第25回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で、本県チームが「ふくしま」のたすきに思いを込め、最後まで仲間を信じて力の限り走っていただきました。5区の松山選手、7区の相澤選手が、それぞれ区間1位というすばらしい走りを見せてくれました。選手の皆さんには、これからもそれぞれの目標に向かって、大いに活躍されることを期待しております。
【記者】
先週金曜日に、双葉町も含めた浜通りの3町の避難指示区域の解除が伝達されました。帰還困難区域、特に双葉町については初めて(の解除)ということになります。知事の受け止めと、間もなく聖火リレーの時期を迎えますが、どういった姿を見せたいか、見解を伺います。
【知事】
先週17日、国の原子力災害対策本部において、双葉町、大熊町、富岡町の特定復興再生拠点の一部区域等について、今年の3月に避難指示解除されることが決定されました。今回は双葉駅、大野駅、夜ノ森駅の周辺等について、先行的に避難指示を解除するものであり、常磐線の全線再開通と相まって、人の流れが加速し、地域全体の復興が前に進むものと期待しております。このたびの解除は、帰還困難区域では初、双葉町では初めての解除となることから、住民の方々に希望を与えてくれるものと考えております。引き続き、地元の自治体、国と連携しながら、避難地域の復興を進めてまいります。
また、双葉町の聖火リレーの関係ですが、これまでの実行委員会において、被災地域・避難地域に対する配慮は必要であるという意見を頂いております。こうした中、先週、国の原子力災害対策本部会議において、一部地域の避難指示解除が決定され、双葉町においても、3月末にリレーを実施できる環境が整いました。このため、今週中に聖火リレー実行委員会を開催し、双葉町の聖火リレールートへの追加について協議することとしたいと考えております。
【記者】
協議次第ということになると思いますが、知事としては、聖火リレーでどういった姿を見せたいと思っていますか。
【知事】
まず、双葉町の御意向を丁寧に伺い、その上で、実行委員会において、具体的な内容について協議してまいります。現在、福島県内の59市町村の中で、58の市町村が関わる形で聖火リレーをつくり上げております。20ほどの市町村においてリレーが実際に通過し、その周辺の市町村が関わっていくことにより、出来るだけオール福島の形で発信できればと考えております。双葉町が聖火リレーのルートに加わることは、59市町村全体での枠組みに大きな力を与えてくれるものと期待しております。
【記者】
今回の避難指示解除は復興拠点の一部ということで、今後、復興拠点全体が解除されることになると思いますが、帰還困難区域全体については、政府は明確な方針・方向性をまだ示していません。このことについて知事はどのようにお考えで、今後、国にどのように働き掛けていくのかについて伺います。
【知事】
これまでも帰還困難区域の今後の在り方が、市町村、国との意見交換の場において大きな論点になっております。県としては、市町村の意向を踏まえ、出来るだけ早く方向性を示していただけるよう、国に対し要請しているところです。
一方、今回のような具体的な動きもございます。大切なことは、復興拠点を実際に整備していくに当たり、地域住民の皆さんが古里に戻ろうと思っていただけるような、様々な環境整備を進めていくことです。既に避難指示が解除された地域にあっても、ある程度住民の帰還が進んでいるところもありますし、まだまだ一部の方しか戻っておられないという現実もあります。
したがって、避難指示が解除された地域の復興を進めるとともに、帰還困難区域も含め、今後の避難指示解除についても併せて努力をしていく、この両輪が大切であると考えております。
【記者】
確認ですが、例えば、大熊町などの帰還困難区域を抱えているところは、「帰還困難区域全体が解除されないと本当の復興ではない」というような言い方をしています。知事は「市町村の意向も踏まえて」とおっしゃいましたが、この考えは共有されているということでよろしいでしょうか。
【知事】
同じ思いであります。
【記者】
今年は暖冬傾向により、会津を中心に雪不足となるなど、各産業に打撃が出ています。経済的にかなり影響が出始めていると思いますが、この件について、知事はどのようにお考えでしょうか。県外の一部の自治体では、金融支援などを始めているところもありますが、県の考えについてお聞かせください。
【知事】
福島県内のスキー場においては、過去、例がないほど極端な雪不足に陥っており、いまだ稼動できないスキー場が存在するなど、厳しい状況が続いております。近年は、オーストラリアから多くのスキーヤーが訪れるなど、スキーがインバウンドの推進力にもなっており、早期に多くのスキー場が滑走可能になることを望んでおります。
現在、一部滑走可能なスキー場もありますので、ゲレンデの最新の情報を、若者に好評を得ているスキーキャンペーン「雪マジ!ふくしま」のホームページや、外国人向けのSNS等により、きめ細かく情報発信に努めてまいります。
併せて、様々な事情もあると思いますので、今後スキー場を運営する皆さんの声を市町村、商工団体等を通じて丁寧に伺いながら、県として何か対応が必要な施策がありましたら、しっかり検討していかなければいけないと考えております。
【記者】
(支援の)中身に関しての方向性はありますでしょうか。
【知事】
現時点において、これというものはございません。具体的な相談はこれからになると思います。ただ、そういった声がありましたら、制度融資等の枠組みを活用しながら、丁寧に対応していきたいと思います。
(終了)
【問合せ先】
1 全国都道府県対抗男子駅伝競争大会の結果について
→ 文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7742
2 特定復興再生拠点区域等の避難指示解除について
→ 避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8434
(聖火リレールートに関すること)
→ 文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-8676
3 雪不足による影響について
→ 観光交流局観光交流課 電話024-521-7316
(中小企業制度資金に関すること)
→ 商工労働部経営金融課 電話024-521-7288