■日時 令和4年9月12日(月曜日)10時00分~10時15分
■会場 応接室
【質問事項】
1 第22回福島県知事選挙・告示まで1ヶ月について
2 新型コロナウイルス感染症について
3 安倍元首相の国葬儀について
【質問事項】
【記者】
10月13日の(福島県)知事選の告示まで1か月となります。
震災から11年半が経ちまして、複雑化する課題が色々ありますが、そういった人口減少や復興など、様々な課題にどういった姿勢で向き合っていくのか伺います。
【知事】
私自身が福島県知事に就任してから7年10か月が経過します。
この間、特に、東日本大震災、原子力災害からの復興、風評被害との戦い、その後の令和元年東日本台風、また昨年と今年の震度6強の福島県沖地震、そして直近では、新型コロナウイルス感染症との2年半に及ぶ戦い、様々な困難な課題が福島県にはあります。
この困難な課題、逆境を乗り越えて、県民の皆さんが復興、あるいは福島ならではの地方創生を実感することができるよう、県政に誠心誠意、取り組んできたところであります。
ただ残念ながら、原子力災害からの復興というものは長い戦いであり、途上であるという点、また先ほど申し上げたように、その後の新たな重い課題、難局というものもありますので、私自身は、今後3期目に向けて、県民の皆さんの御付託を頂けるように、日々の県政に一生懸命取り組んでいきたいと考えています。
大切なことは、必ず、逆境、影を光に変えていくということであります。そのために重要なことは「挑戦」であります。
私自身がこの7年10か月、「チャレンジ」、「挑戦」ということを、大事なキーワードにしながら県政に取り組んできました。ただ、やみくもに挑戦をしていけばいいというものではないと思います。大切なことは、「シンカ」、片仮名の「シンカ」ですが、進める「進化」、深める「深化」、そして新しくする「新化」、挑戦そのものを、日々、あるいは一年一年、「シンカ」させていく中で成果を得ていくこと、これが重要だと思います。
特に、この4月に新しい総合計画がスタートをしたところであります。県民の皆さんの「ひと・暮らし・しごと」を大切にする新しい総合計画の実現に向けて引き続き、全力で取り組んでまいります。
【記者】
先程の質問と重なる部分があるかと思いますが、来月の知事選に向けて、公約について、継続的な課題がある一方で、先ほど「シンカ」というお話もありました。3期目に向けての公約について、現時点でどのように考えているか、また、今後どのような形で発表されていくかについて考えを伺います。
【知事】
私自身の候補者としての公約の在り方でありますが、今、正に現職の知事として、日々の県政に真摯に取り組むこと、これが重要であります。併せて、今後の公約の在り方について、日々、自分自身が考えをめぐらせて真剣に考えているところであります。
今後、また(考えを)まとめて、その上で、皆さんに対して、しっかりその公約の内容がどういうものなのか、内堀知事は、1期目2期目を経て、3期目にどういう思いで県政に臨んでいくのか、こういったことに、質疑応答も含めて、皆さんに、丁寧に説明をする機会を作っていきたいと考えております。
【記者】
新型コロナウイルス感染症の全数把握の見直しについて、今月26日の全国一律のタイミングで、福島県も切り「替えていくというような考えを先日示されました。
そういった中で課題もあり、その仕組みや、福島県として「こういった形で、患者さんを支援していくのだ」といった体制の構築を含めて、今の考えを伺います。
【知事】
新型コロナウイルス感染者の全数把握については、今月26日から全国一律で見直す方針とともに、体調悪化時に連絡、相談できる健康フォローアップセンターの設置など、運用上の留意すべき事項が政府から示されています。
今、全数把握の見直しに当たっては、国が求めているこの健康フォローアップセンターの機能については、福島県において既に設置済みでありますが、現在は全数把握を前提とした運用になっています。このため、見直しをする際にスムーズに移行して、関係の組織間の連携や、保健所、医療機関との調整、また、県民の皆さんへの周知の方法など、特に、発生届の対象外となる方が安心して療養することができるよう、現在、具体的な検討と調整を重ねています。
また、発生届の有無に関わらず、医療提供や宿泊療養、食事支援を必要とする方への具体的な支援方法についても検討を進めています。
県としては、全数把握の全国一律での見直し、開始のタイミングで混乱が生じることがないよう、引き続き、関係機関等と丁寧に準備を進めてまいります。
【記者】
BA.5対策強化宣言は、来週19日までが期限となっておりますが、この効果について現段階でどう考えているか、また再延長の可能性はあるのかについて考えを伺います。
【知事】
現在の福島県内の新規陽性者数の状況ですが、8月17日から23日までは、正に福島県として過去最大レベルの感染爆発と言っていい状況だったと思います。
その後に24日以降は、全体としては改善の兆しが見られる状況になっております。こちらの棒グラフを見ていただいても、この3,584人という8月18日のピーク時から、総数はある程度抑えられた状況にあります。これは正に、この期間にBA.5対策強化宣言や医療非常事態宣言、こういったものを行っておりますので、それに対して、県民の皆さんにしっかりと御理解、御協力をしていただいたおかげだと考えております。県民の皆さん、事業者の皆さん、そして、最前線で頑張っていただいている医師、看護師、保健師等の医療関係の皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。
ただ、まだ予断を許すことができる状況ではありません。それといいますのも、直近1週間を見ていただきましても、2,000人を超える日、あるいは1,800人、1,600人、前の週の同じ曜日を下回っていますが、やはり2,000人近いレベルというものが、この直近一週間でもあります。1,000人超える感染は、3,500人と比べると我々の感覚が麻痺してしまっているかもしれないのですが、極めて多いということには変わりありません。
また最近下げ止まりの傾向も一部に見られますので、引き続き、緊張感を持って、県民の皆さんには感染対策を継続していただくことが必要だと考えています。
各種の指標も、もちろん「病床使用率」のように、先々週の66.8%、先週の49.0%、今週の36.9%というように、ある程度良くなっているということもあります。
ただ、いずれにしても、レベル2、そしてそれ以外の「10万人当たりの療養者数」、「PCRの陽性率」、「10万人当たりの新規陽性者数」は、はるかに高いレベルのレベル3でありますので、気を引締めて対応する必要があるかと思います。
そしてお尋ねがありましたBA.5対策強化宣言の再延長、あるいは終了の在り方であります。大事なことは、特に医療への負荷の状況というものを見極めながら、近い時期において、適切に判断をしていきたいと思います。
ただ、何よりも大切なことは、県民の皆さんお一人お一人が気を付けていただいて、基本的な感染対策をしっかり行い、自分自身の健康を守る、あるいは周りの大事な方を守っていく、これを、今もやっていただいていますが、是非、継続していただくことをお願いしたいと思います。
【記者】
新型コロナウイルス感染症で亡くなる方についてお伺いします。
全国的には必ずしも重症でなくても、中等症以下で、持病を悪化させるなどして亡くなる方が多いと報道されています。本県で亡くなる方について、その状況をどのように分析しているか伺います。
(現在、死亡者に係る県の)公表事項が年代と性別のみであるので、分析できるように、そこのところについてもう少し公開していただけたら、ということです。
【知事】
まず、後段の御意見、県として受け止めさせていただきます。
また、この今の状況、例えば重症者も、一時期4人ほどおられましたが、現在はお一人という状況です。
前段の方のお話でありますが、全国的な傾向として、デルタ株の際とは異なっています。つまり、いわゆる肺炎とか呼吸器系といったコロナの症状によって亡くなられる方が昨年は多く、本県においてもそうした傾向は見られたと思います。
一方で、今の県内の状況でありますが、具体的な部分は、様々な個人のお気持ちもあって、なかなか詳細まで明らかにすることが難しい部分もありますが、先ほどお話があったように、重症者の病床がほとんど使われていないという状況でもありますので、全国的な傾向と似た状況ではないかと(思います)。特に、呼吸器系であるとか、重度の肺炎によって直接亡くなるという方は、今回のオミクロン株の中では、極めて減ってきているというのが率直な思いであります。
また詳細な部分については、様々な事情があるものですから、コロナ対策本部の方にお聞きいただければと思います。
【記者】
安倍元首相の国葬について、出席するかしないかについて、現在の検討状況と、あと県庁で例えば半旗を掲げるとか、黙とうを促すとか、そういうことをやるかどうかについて伺います。
【知事】
先週、政府から(国葬儀についての)正式な案内が届いたところであり、出席する考えであります。また、県としての弔意を示すため、当日は県庁舎に半旗を掲揚いたします。
また、先週も御説明いたしましたが、葬儀中の黙とうなど、県民の皆さんにお願いをする考えはありません。また、県教育委員会や市町村に対して要請する考えもございません。
【記者】
そうすると、黙とうに関しては、例えば県職員にお願いするとか、そういうこともしないということでしょうか。
【知事】
考えておりません。
【記者】
あと1点だけ。(国葬儀へ)出席するということですが、そういう場合の必要経費というのは、公費負担になるのでしょうか。
【知事】
公務として出席する考えであります。
(終了)
【問合せ先】
○質問事項
2 新型コロナウイルス感染症について
→新型コロナウイルス感染症対策本部(保健福祉部地域医療課) 電話024-521-7238
3 安倍元首相の国葬儀について
→総務部秘書課 電話024-521-7009