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知事記者会見 令和6年5月27日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年5月30日更新

【発表事項】

1 欧州訪問について

 7月8日から13日にかけて、輸入規制が撤廃されるなど、本県への理解が進む欧州3か国、英国、ベルギー王国、オランダ王国を訪問しますので発表いたします。
 今回の欧州訪問の目的は、三つあります。
 一つ目は、英国及びEU諸国における輸入規制の撤廃を始め、これまでの御支援に対する感謝の思いを欧州の皆さんに直接伝えてまいります。あわせて、講演会や交流会等を通じて、本県の復興状況や魅力など、「福島の今」を発信し、更なる理解醸成を図るとともに、欧州からの誘客、インバウンドを促進してまいります。
 二つ目は、現地の輸入事業者の方々へのトップセールスを通じて、県産品の安全性やおいしさ、魅力を発信し、更なる販路拡大につなげてまいります。
 三つ目は、令和8年、令和9年と2回にわたって開催を予定しているファン・ゴッホの展覧会の成功に向け、作品を提供していただくクレラー・ミュラー美術館を訪問し、協力をお願いしてまいります。
 今回の欧州訪問を通じて、復興が進む本県の姿を多くの方々に発信し、福島への理解と共感の輪を広げてまいります。

【質問事項】

1 欧州訪問について

【記者】
 今ほど発表がありました欧州訪問について伺います。
 今年の3月に、東日本大震災の追悼式典でEU諸国の皆さんがいらっしゃいましたが、その辺りがきっかけになったのかというところと、欧州訪問で今回達成したい目標があれば伺います。

【知事】
 きっかけは、二つあります。
 一つは、今お話があった今年の3月11日、東日本大震災追悼復興記念式において、EU27か国と、EU代表本部のトータル28か国のほぼ全ての大使の皆さんが福島の地に足を運んでいただきました。これは、是非欧州を訪問して、直接感謝の思いを伝えたいという一つのきっかけになっております。
 もう一つは、新型コロナウイルス感染症の影響で、3年余り、海外に私自身が直接伺う機会が失われておりました。昨年は、アメリカ、あるいはハワイ等に伺いましたが、欧州には(輸入規制解除後)、訪問できていないということもありますので、再訪することによって、様々な取組を行っていきたいと考えております。
 具体的に申し上げますと、まず、英国とオランダ王国では両国の政府機関、ベルギー王国では欧州連合関係機関を訪問し、政府要人の方々に、輸入規制撤廃に対する感謝の思いとともに、本県の復興状況や魅力など、「福島の今」をお伝えします。
 さらに、英国及びオランダ王国では、震災後、物心両面にわたり、「福島頑張れ」と多大な御支援を頂いている現地の県人会を訪問し、御礼を申し上げるとともに、県人会の皆さんとの交流を深めてまいります。
 また、ヨーロッパ圏における県産米の最大の輸入国である、英国において、平成28年度から県産米を販売していただいている現地の事業者さんを訪問し、これまでの取組に対する感謝の思いをお伝えするとともに、更なる輸入拡大をお願いするなど、トップセールスを行ってまいります。
 オランダでは、松川浦産のあおさのりを始め、県産品の輸入に多大な御尽力を頂いている現地の事業者さんを訪問し、更なる輸入拡大に向けた御協力をお願いいたします。
 さらに、震災以降、本県が復興に向けてチャレンジする姿や、食、観光などの魅力をお伝えする「チャレンジふくしまフォーラム」を国内各地で開催してきました。今回、海外では初となるフォーラム「ふくしまレセプション」を、英国ロンドンにおいて開催いたします。
 英国は、欧州諸国の中でも、早期に福島県産食品の輸入規制を撤廃していただくなど、本県の復興に多大な御貢献、御支援を頂いてきました。そのため、英国の政府関係者の皆さんを始め、本県に思いを寄せてくださる皆さんに直接感謝の思いをお伝えしてまいります。
 あわせて本県の現状や、様々な魅力を発信することで、更なる理解の醸成を図り、英国からの観光誘客、インバウンドも促進してまいります。

2 中国による水産物輸入規制継続に係る対応について

【記者】
 日中首脳会談について伺います。
 東京電力福島第一原発の処理水を巡って、中国側が続ける日本産水産物の輸入規制に関する議論について、事務レベル協議を加速させる方向で一致したものの、禁輸措置の撤廃については進展しませんでした。
 知事の受け止めと今後どのように対応に当たるか伺います。

【知事】
 今回の日中韓の様々な議論の進展を注視しているところであります。
 昨日の日中首脳会談において、岸田首相が中国による日本産水産物の輸入禁止措置の即時撤廃を求めましたが、中国側が応じなかったことは非常に残念であります。国においては、引き続き、IAEA等の国際機関と連携し、第三者による監視と透明性の確保に努めるとともに、科学的な事実に基づく正確な情報発信を行うなど、責任を持って取り組んでいただきたいと考えております。
 福島県としては、引き続き、県産農林水産物の安全・安心を確保する取組を進めるとともに、いまだに規制が続いている7つの国・地域に対して、国と連携しながら、科学的根拠に基づいた正確な情報発信や県産農林水産物の魅力発信を強化し、輸入規制撤廃に向け取り組んでまいります。

3 福島県における盛土規制等について

【記者】
 盛土規制に関して質問します。
 先週、森林法違反でつくば市の男が逮捕されました。
 県内でも中止命令を出していたということでありますが、県内で中止命令に従わない他の業者の現状について、どのような状況であるか伺います。

【知事】
 まず、基本的な県の取組についてお話をします。
 県内における盛土規制については、今月14日に中核市を除く53市町村において、法律に基づく規制区域の案をホームページに公表したところであり、現在、9月末までの区域指定に向け、調整を進めています。
 また、西郷村及び矢祭町については、3月から盛土規制法に基づく規制が開始されているところであり、白河市については、6月末までの規制開始を目指し、規制区域の案に関するパブリックコメントを実施しています。
 県外からの大量土砂搬入事案等に対し、既存法令や土砂条例、盛土規制法等に基づく規制をより実効的なものとするため、県及び関係団体による「対策本部」を今年3月に設置いたしました。
 引き続き、県民の安全・安心を確保するため、危険な盛土等による災害の防止に必要な対策を進めてまいります。
 次に、個別事案のお話をいたします。
 まず、西郷村大字真船地内の森林における土砂搬入事案についてであります。
 県の許可を受けずに1ヘクタールを超える盛土を行っていたため、森林法に基づき中止命令を行いましたが、命令に応じないため、今年3月11日に森林法違反で告発したところであります。
 先週、この事案の行為者が、被疑者として逮捕されたとの報告を受けております。
 土砂が搬入された場所は、森林の有する公益的機能が著しく低下していることから、経過観察を行うとともに、関係機関と連携し復旧方法等を検討してまいります。
 次に、西郷村の民家裏の関係であります。
 盛土の危険性を判断するため、今年2月に測量を実施したほか、3月からは地質調査を実施しています。
 調査の結果、危険と判断された場合は、改善命令など、必要な対応を図ってまいります。
 次は矢祭町の問題であります。
 先般、県において、盛土規制法に基づく現地への「立入検査」を実施し、盛土の状態や斜面の勾配、周囲の状況等について確認しました。
 土砂が森林内にも搬入されており、一部で保安林に係る森林法違反を確認したことから、現在、行為者に対し指導を行っているところであります。
 こういった県内各地域における対応を、厳正に行ってまいります。

【記者】
 矢祭町等で、土砂の搬入を確認されたのはいつ頃で、改善命令が出されているのがいつ頃であったのか時系列を伺います。

【知事】
 詳細な状況については、担当部局に確認していただければと思います。

【記者】
 こういった状況を受け、盛土規制法について、9月末までに規制開始ということでありますが、スケジュールを早めるといったお考えがありますでしょうか。

【知事】
 現在、必要な手続を鋭意進めているところであり、福島県としては危機意識を持って対応しているところであります。
 また、中核市との連携も重要でありますので、必要な手続を鋭意進めてまいります。

【記者】
 盛土規制に関する逮捕は県内で初めてでありましたが、それに対する知事の受け止めを伺います。

【知事】
 こういった事案が、周辺住民の皆さんのみならず、県全体の問題に拡大する可能性もありますので、まず、法律に基づく規制、あるいは県の新条例に基づく対応、市町村の条例に基づく対応、また警察との連携など、関係者が一丸となって、この事案の早期鎮静化に努めてまいります。

【記者】
 矢祭町の土砂の搬入についてですが、刑事的な手続を検討されているんでしょうか。

【知事】
 今、様々な議論を行っております。
 これについても関係部局にお尋ねいただければと思います。

4 イトーヨーカ堂の閉店について

【記者】
 先日イトーヨーカドーの郡山店が閉店となり、今月上旬には福島店も閉店ということで、県内から完全に撤退したというところで、受け止めを伺います。

【知事】
 イトーヨーカドーが、福島市、郡山市から撤退され、特に地域の皆さんなどから長年親しまれてきた大事な商業施設が失われたということで、がっかりされている部分があろうかと思います。
 郡山市においては、後継店舗の方向性を定めていただいておりますので、商業施設がまた別の形で再開されるということが一つの進展かと思います。
 一方、福島市でありますが、御承知のとおり、福島駅東口、西口の在り方について、現在、市民の皆さんや有識者、あるいは経済関係団体等が連携して議論を進めていただいております。
 県としても、特に駅前の市街地再開発については、国と一体となって、市を支援しているところでありますので、市の取組状況を注視しながら、今後とも、対応してまいります。

5 静岡県知事選挙について

【記者】
 昨夜、静岡県知事選の結果が出ました。知事の受け止めを伺います。

【知事】
 静岡県知事選でありますが、急遽、前任の川勝知事の辞任を受けての選挙でありました。
 今回接戦ということで、2人の候補者が、最後の最後までしのぎを削っておられましたが、結果として、県民の思いが一つの形となり、鈴木さんの当選ということになりました。
 静岡県は、全国の中でも非常に魅力のある県でもあります。
 また、リニアの問題等も抱えており、今回、県民の思い、関心というものも高かったかと思います。
 今後また、全国知事会等でもお会いする機会があろうかと思いますが、例えば、静岡県には、JFAアカデミー福島をこれまで引き受けていただいていた御縁等もありますので、今後とも同じ、地方の広域的自治体として連携しながら取り組んでいきたいと思います。

(終了)

 

【発表事項】
1 欧州訪問について
 →生活環境部国際課 電話024-521-7181
 →商工労働部県産品振興戦略課 電話024-521-8026
 →総務部広報課 電話024-521-7146
 →企画調整部文化スポーツ局文化振興課 電話024-521-7150

【質問事項】
1 欧州訪問について
 →生活環境部国際課 電話024-521-7181
 →商工労働部県産品振興戦略課 電話024-521-8026
 →総務部広報課 電話024-521-7146
 →企画調整部文化スポーツ局文化振興課 電話024-521-7150

2 中国による水産物輸入規制継続に係る対応について
 →農林水産部農林企画課 電話024-521-8183
 →観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-8026

3 福島県における盛土規制等について
 →土木部都市計画課 電話024-521-7866
 →農林水産部森林保全課 電話024-521-7442
 →生活環境部産業廃棄物課 電話024-521-7535