ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 令和8年度 > 知事記者会見 令和8年7月21日(火曜日)

知事記者会見 令和8年7月21日(火曜日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年7月24日更新

【質問事項】

1 全国知事会について

【記者】
 先週の全国知事会での埼玉県の大野知事の除去土壌の処分をめぐる発言について、改めて知事の受け止めをお聞かせください。

【知事】
 全国知事会東日本大震災復興協力本部長である埼玉県の大野知事から、除去土壌の再生利用に関する御発言がありました。
 大野知事におかれましては、4月に福島を御訪問いただき、被災地の状況等を視察していただきました。
 その上で、この問題の解決に向けては、国全体、「オールジャパン」で考えていかなければならないとのお考えを示していただいたものと受け止めております。
 福島県としても、引き続き国に対し、国民の皆さんの理解醸成を図りながら、政府一丸となって取組を進めるよう求めてまいります。

【記者】
 この件について、他県の知事からのそのような一歩踏み込んだ発言は、立場のある方として初めてかと思います。発言を受け、福島県として他県との連携等を進めていくというお考えはありますでしょうか。

【知事】
 今回、大野知事からは、除去土壌の再生利用のほか、福島イノベーション・コースト構想についても御発言を頂いています。
 (大野知事には)4月に福島ロボットテストフィールドをはじめとする、福島イノベーション・コースト構想の関連施設を視察していただきました。大野知事御自身が実際に現地を御覧になり、感じられたことを盛り込んでいただきました。
 この福島イノベーション・コースト構想を推進していく上でも、様々な主体の参画が重要であります。
 今回の全国知事会議を契機として、全国から多くの自治体、企業、研究機関等が、福島イノベーション・コースト構想に関わっていただくことを期待しております。また、除去土壌の問題についても、全国の知事さんたちがより一層認識を深めていただけることを期待しているところであります。

【記者】
 全国知事会では、人口減少問題や原発事故関連の様々な議論が活発にされたところですが、改めて、3日間を通しての受け止めをお伺いします。

【知事】
 先週15日から17日までの3日間、鳥取県において全国知事会議が開催されました。
 今回の会議では、まず、東日本大震災と原発事故以降、全国知事会や全国の知事、また、都道府県、市町村等の皆さんに、本県への多大な御支援を継続していただいていること、特に、本県からの避難者の受入れや応援職員を継続的に派遣していただいていることに対し、改めて感謝を申し上げました。
 全国からの御支援により、福島の復興は着実に前進していますが、一方で、依然として困難な課題が山積しており、これからも、長く厳しい戦いが続きます。
 このため、今年度から始まった第3期復興・創生期間はもとより、それ以降も見据えた中長期的な視点での、財源や制度の確保が不可欠であること等をお話ししました。
 また、東京電力福島第一原発の廃炉に向けた取組が安全に着実に進められることは、福島復興の大前提であるとともに、日本全体に関わる重要な問題であります。
 今後も、前例のない困難な作業が長期にわたって続くことから、東京電力と共に国が前面に立ち、総力を挙げて取り組む必要があること等を強く訴えたところであります。
 さらに、社会保障常任委員長として、国への提言「2040年を見据えた医療・介護提供体制の構築に向けた提言案」を取りまとめました。
 全国知事会の皆さんから頂いた地方の切実な声をしっかり届け、適時適切な対応を求めてまいります。
 3日間にわたり、全国の知事の皆さんと直接お会いし、意見交換できたことは大変有意義でありました。
 これからも力を合わせて、様々な課題に対応していきたいと考えております。

2 桃のPRと盗難対策について

【記者】
 桃について、あかつきの出荷が今年も始まったかと思います。一方で、桃の盗難が今年も起こっているようです。
 今年の桃をどのようにPRしていくのか、そして、盗難対策とどのように両立させていくのかをお伺いします。

【知事】
 福島県の桃が間もなく旬を迎えるという時期になってまいりました。
 暑さの最盛期を迎える中で、おいしい桃が、それぞれの主要産地でしっかりと成長していることを楽しみにしているところであります。
 一方で、春のひょう害や昨今の桃の盗難、こういった問題には、やはり皆さんが非常に御苦労されております。
 県としては、JA等と連携しながら、また、自治体のお力も借りながら、ひょう害対策を行ってまいります。また、現時点で盗難の状況もそれぞれ事情が違い、なかなか容易ではない部分がありますが、生産者の方が心を込めて丁寧に育てた桃をしっかりと市場に出荷して、多くの皆さんに笑顔で食べていただくことが重要だと思いますので、県警察本部等も含めてお力を借りながら、丁寧に進めていきたいと思います。
 その上で、私自身、これから全国で桃、キュウリ、トマト等、福島の夏のフルーツや野菜のトップセールスを行っていきます。
 全国の多くの方々に「福島の桃はおいしい」「キュウリやトマトは最高だ」と、笑顔で食べていただけるように、汗をかきながらトップセールスをしていきたいと思います。

3 除去土壌等の県外最終処分について

【記者】
 全国知事会議において、「東日本大震災からの復興を早期に成し遂げるための提言」がまとめられました。
 その中で、除去土壌の県外最終処分について、昨年度の提言内容と同様、2045年3月までに進捗管理をしっかりと行いながら、取組を加速させることといった文言となりました。
 この提言内容への所感をお聞かせください。

【知事】
 除去土壌の再生利用は、政府が一丸となって進める除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた取組の一つと認識しています。
 そして、除去土壌等の県外最終処分は、中間貯蔵施設の受入れという苦渋の決断を行った際に、その前提として国が約束し、法律に定められた国の責務であり、必ず実現されなければなりません。
 国においては、除去土壌等の県外最終処分の確実な実施に向け、具体的な方針や工程を速やかに明示し、進捗管理をしっかりと行いながら、政府一丸となって取組をさらに加速させるとともに、最後まで責任を持って対応していただきたいと考えております。
 また、この全国知事会の提言内容を今後、大野知事と共に政府に対して求めていく中でも、全国知事会の総意としての思い、また、福島県としての思い、その両方をしっかり届けていきたいと考えています。

4 全国知事会としての復興大臣への要望

【記者】
 7月24日に全国知事会として、大野本部長と共に内堀知事が復興大臣のもとへ要請に行かれる予定ですが、昨年に引き続き、知事自ら復興庁に出向かれることについて、思いやお考えがありましたらお聞かせください。

【知事】
 今週、全国知事会東日本大震災復興協力本部の本部長である大野埼玉県知事とともに、牧野復興大臣に対し、「東日本大震災からの復興を早期に成し遂げるための提言」について、要請活動を行います。
 今回の要請活動は、全国知事会と一体となって、東日本大震災と原発事故からの復興を国に訴えることができる貴重な機会であります。
 震災と原発事故から15年余りが経過した今なお、2万人を超える県民の皆さんが避難生活を続けておられるなど、原子力災害の影響は現在進行形で続いています。
 本県の厳しい現状を改めて丁寧に伝えるとともに、風評の払拭と風化の抑制、福島イノベーション・コースト構想の推進など、復興・創生への挑戦を中長期にわたり切れ目なく進めていくことができるよう、十分な財源と、復興を支える制度の確保等について国にしっかり求めていきたいと考えております。
 一昨年までは、こういった合同での要請は行っておりませんでした。
 昨年、大野知事が初めて本部長に就任された際、「内堀さん、一緒に行ってやらないか」というお話を頂き、「是非お願いします」ということで、昨年からスタートしたところであります。
 県単独の要請ももちろん重要ですが、大野本部長は正に知事会の復興に関する代表であり、一緒に復興大臣に要請を行うことは非常に重要ですので、今後とも継続していければと考えております。

5 新潟・福島豪雨災害について

【記者】
 2011年の新潟・福島豪雨災害についての質問になります。
 今月下旬で、新潟・福島豪雨災害から15年の節目を迎えることになるかと思います。
 豪雨災害の教訓を踏まえた河川整備の現状、治水対策がどのように進んだのかお聞かせください。

【知事】
 改めて、2011年7月の新潟・福島豪雨から間もなく15年ということで、非常に様々な思いが心の中にあります。
 2011年3月には東日本大震災と原発事故があり、それから4か月から5か月というタイミングで、会津地方を中心に、甚大な被害を巻き起こす豪雨災害が発生しました。
 それによって、ある意味2011年は、中通り、浜通り、会津の福島県全域が様々な大規模な災害によって、苦労を直接体験するということになりました。
 私自身、実際に現地を見に行っておりますが、幾度も見たそれぞれの地域が本当に大雨災害の傷痕で苦しんでおり、この災害からまずはハードをしっかり復旧していくことが重要だということを痛切に感じたところであります。
 それから数年間の中で、基本的に治山、治水、河川改修等は一定程度の進捗を見せており、JR只見線も分断される期間が非常に長くありましたが、それもしっかり全線復旧を果たすことができ、これは復興の進捗の証しだと考えております。
 ただその後も、例えば台風災害、大雨災害、いわきでは線状降水帯等も発生しました。
 これからも、いつどこで大規模な大雨災害等が生じるか分からないという現実がありますので、広い福島県内の県土において、特に危険度が高い河川の改修を優先的、計画的に行っていきたいと考えております。また、大規模な河川改修とは別に、河川の浚渫を行うことによって、いざというときの危険度を相当減らすことができますので、ここにも力を入れていきたいと考えております。
 いずれにしても、こういった自然災害は「いつどこで起きるか分からない」という思いで、我々自身、まずはハードの改修を市町村と一緒になって一生懸命取り組んでまいります。
 一方で、県民の皆さんにおいても、この自然災害に対する平時の備えをしっかり行っていただき、「マイ避難」をどのように御家族で、あるいは知人・友人等と行うかなど、夏場を迎えるに当たり、危機意識を持っていただければと考えております。

6 桃のトップセールスについて

【記者】
 二週にわたって週末に首都圏などを回った際、横浜のスーパーでは山梨の桃が中玉二つ880円で売られており、福島県産の桃は銘柄が無いままで698円でした。この3連休には九州の方に行きましたが、山梨の桃が二つで1,100円で売られていました。輸送コストが当然乗っていると思いますが、かなり広範囲で売られています。先ほど、トップセールスに力を入れていきたいというお話でしたが、値段の差というのがどうしても続いていると思います。風評被害なのか、流通の方で値付けが固定化されてしまっているのかもしれません。どのようなキーワードや切り口がトップセールスの際に一番重点を置くポイントになりますか。

【知事】
 今頂いた質問は、非常に重要なポイントを含んでいると思います。
 今、山梨県が正に一番おいしい旬の桃の最盛期であり、市場では、山梨の桃が盛りだと思います。山梨の桃は間違いなくおいしい桃で、敬意を表したいと思います。
 その上で、山梨の桃が徐々に旬の時期を過ぎ、福島県の「あかつき」等の桃が今月の下旬から来月の頭にかけて最盛期を迎えます。この時期は店頭や市場からも、福島の桃を非常に頼りにしていただく時期になります。このため、今週後半には、東京の中央卸売市場に伺い、福島の桃をしっかりとセールスし、その中で、良い形で多くの方が手に取って、食べていただけるように、トップセールスに取り組んでまいります。
 福島県の桃の品質は、山梨に負けず劣らずおいしいという自信を持っておりますし、また、今年の桃も甘みは十分でありますが、御指摘のとおり、平均価格を統計的に比べてみますと、山梨、あるいは他産地に比べて、一定程度下回るという状況が震災・原発事故以降続いています。
 年によって、需給関係等により価格は一定程度変わる部分はありますが、全体としては平均価格を常に下回った状態が、桃やお米、牛肉の値段等で続いており、我々としてはこの価格差を是非埋めていきたいという強い思いを持っております。
 一方で、例えば夏秋期のキュウリは、福島県産なくして市場が成り立たないという状況にもなっており、価格が非常に安定し、高値になるという状況があります。
 桃の場合は他の産地と競合するところもありますので、一定程度の差が出ているという現実があります。
 先ほど言ったトップセールスでは、大きなスーパーやデパートで消費者の方に直接のセールスを行いますが、併せて、東京・大阪の中央卸売市場等に行き、バイヤーの皆さん、市場の皆さんに、福島県の桃の品質の高さやおいしさを丁寧に訴えてきます。また、生産者の皆さんが原材料費等が高騰する中で作ることの御苦労を感じておられますので、そういったことも伝えながら、一定の値付けをしていただくようにお願いをするということが重要だと考えています。
 JAの方にも一緒に行っていただきますので、今日の御指摘も踏まえて、市場の皆さんに対し、私からもJAの方からも適正な値付けをしていただくようにしっかり訴えていきたいと考えています。

【記者】
 今の流通の世界では、品種を絞ることで価格を安定化させるという動きがあり、競争力のポイントになってきているという印象があります。必ずしも品種構成に力を入れる必要はないという見方もありますが、どのように見ていますか。

【知事】
 まず福島県内の桃でありますが、10種類から20種類ぐらいの様々な品種があり、早生から晩生までトータルで3か月ぐらいの期間の中で桃を安定供給できるというところが強みになります。
 一方で、「あかつき」や「川中島」は収量が多く、旬の時期にどっとロットが出ることで、その時期が勝負になっているという現実があります。また、以前は「あかつき」の一番の最盛期にお盆を迎え、国内の消費量が多い時期とぶつかるタイミングでしたが、昨今の猛暑によって「あかつき」の最盛期が7月下旬から8月頭となり、もうお盆の頃にはほぼ終わっているという状況になっています。
 そこで今、晩生の桃をできるだけ栽培して、お盆の頃においしい桃を出していくという工夫を産地の方ではしていただいていますが、早生や晩生は品種のバリエーションがあるものの、ロット・量があるかというと、必ずしも十分ではありません。特に東京市場や大阪市場といった大きいところでは相当のロット・量で出さないと市場側が扱いづらいという部分もあり、そこがまだ課題だと思います。
 また先ほど仰っていただいた、品種を絞り、高値付けをするというやり方は、例えばお米で言えば「福、笑い」は正にそれをやっているわけですが、それだけに偏るのはまた危ないということもあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、昨今の気候状況を見ながら、バランスのとれた品種・量の構成や、品種改良、栽培方法等により、多くの方の需要に見合った供給ができるように、これからも工夫を重ねていきたいと考えています。


(終了)

【質問事項】
1 全国知事会について
 →総務部   政策調査課               電話024-521-7018
  企画調整部 企画調整課               電話024-521-8624
  企画調整部 福島イノベーション・コースト構想推進課 電話024-521-8510
  生活環境部 中間貯蔵・除染対策課          電話024-521-8638
  保健福祉部 保健福祉総務課             電話024-521-7217
2 桃のPRと盗難対策について
 →農林水産部 農産物流通課 電話024-521-7356
  農林水産部 園芸課    電話024-521-7357
3 除去土壌等の県外最終処分について
 →生活環境部 中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8638
4 全国知事会としての復興大臣への要望について
 →企画調整部 企画調整課 電話024-521-7129
5 新潟・福島豪雨災害について
 →危機管理部 危機管理課 電話024-521-7302
  危機管理部 災害対策課 電話024-521-7194
  土木部   河川整備課 電話024-521-7644
6 桃のトップセールスについて
 →農林水産部 農産物流通課 電話024-521-7356